概要
俺にとって発災時刻は14時46分じゃ無かったと言う友人
2012年3月11日。三陸沿岸Z市。慰霊祭のネット配信のため、東京からボランティアで訪問した僕こと山本。1年間のボランティア活動で知り合った地元の青年アツシさんと、ひょんなことからドライブすることになる。
「14時46分のサイレンから逃げよう」
アツシさんの運転する軽自動車は、高台の山中へと逃げ始めた。
※この作品には阪神淡路大震災、及び東日本大震災に関連する内容が含まれます。ご気分が悪くなる可能性がございますので、ご注意下さい。
※当作品は作者の体験を元にしていますが、登場人物や出来事は全てフィクションです。
「14時46分のサイレンから逃げよう」
アツシさんの運転する軽自動車は、高台の山中へと逃げ始めた。
※この作品には阪神淡路大震災、及び東日本大震災に関連する内容が含まれます。ご気分が悪くなる可能性がございますので、ご注意下さい。
※当作品は作者の体験を元にしていますが、登場人物や出来事は全てフィクションです。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!あの日のことを僕は分かっちゃいなかった
読了後、「僕は今まで、11年間、何を見てきたのだろうか」と考えました。
ニュースで見た映像や、ドキュメンタリーや、再現ドラマ……。それを見る度、確かに、恐怖や悲しみがこみ上げてくることはありました。しかし、それはどこか"よそよそしさ"を含んだ感情だったのです。
毎年来る「あの日」。
その日だけ、心を痛める。そして翌日、その日が過ぎたことに、どこか心の隅でホッとして、何事も無かったかのように生活を始める……。
あの日を、年表に一行で収めて『訓戒』とするかのような……そんな気持ちが僕の心の中にあったことを、この小説は優しく、されど厳しく、指摘してくれました。
僕は、正直、「あの日」の話が…続きを読む