概要
あぁ……この味、美味しい。
数日前。海苔巻きせんべいという禁断の和菓子にハマってしまった相模原《さがみはら》は、海苔巻きせんべいをまるで人間のように扱っていた。それはそれはもう、狂気の沙汰ではない様子。普段はごく普通の一般人だった相模原だが、海苔巻きせんべいと出会った直後、高級な毛布で海苔巻きせんべいを包みながら遊園地に行くような意味の分からない海苔巻きせんべい信者と化していく。
そして、何度も何度も海苔巻きせんべいに話しかけ、自分の声を変えて海苔巻きせんべいが返事しているかのような1人芝居を、1年近く続けていると、いつの間にか海苔巻きせんべいは自我を持つようになり、勝手に動けるようになったのだ!!
しかし、あるとき、相模原はずっと好きだった世ノ本《よのもと》に自分の気持ちを伝える。
相模原がレべチ変人だとい
そして、何度も何度も海苔巻きせんべいに話しかけ、自分の声を変えて海苔巻きせんべいが返事しているかのような1人芝居を、1年近く続けていると、いつの間にか海苔巻きせんべいは自我を持つようになり、勝手に動けるようになったのだ!!
しかし、あるとき、相模原はずっと好きだった世ノ本《よのもと》に自分の気持ちを伝える。
相模原がレべチ変人だとい