「ランプ」を含む小説

バイト先でリストラに合い、その上銭湯で靴まで盗まれたついていない私に、オバさんがくれた忘れ物の靴の箱にはLucky Shoesと書かれていた。以来、次々とラッキーが私に訪れてー

「あなたを幸せにしたいんです」 突然押しかけてきた少女はそう言った。 自称ランプの女神だという少女は、俺を幸せにするためにやってきたと言う。 幸福をもたらすランプを差し出されるが…

　夜色に染まった沼の水面を、霧が這いずりまわっている。沼と陸の境においては、かつて茂っていた草が枯れ、横たわり、そこに根をおろした草が茂っている。その繰り返しによって育まれた足場…

八歳の夏、初めて他人に死んで欲しいと願った。亡き父親から譲り受けた『魔法のランプ』とやらは、どんな願いでも叶える力を持っているらしい。

魔法使いの少女シュネーは記憶を使って魔法を使う。しかし魔法を使うたび、シュネーは相手の記憶から消えてしまう。 魔法は好きだけど、記憶が消えてしまうのが悲しい。 そんなシュネーは…

家庭教師とお嬢様のお話です。

2021年9月「ぷちヘキ企画」に参加させていただいた掌編です。 テーマは「明かりをつける」です。

代々伝わるランプには魔人が宿っていた。 企画 同題異話「砂漠渡りと長月」参加いたします。 ふざけててすみません。 作:鈴木無花果

16歳の夏　 夜がくるたび胸が高鳴る　あなたに会える 流れる景色を横目に、助手席から繋ぐ手の温もり 今夜も街灯下で貴方を待つ

あの頃。 まだ自分のことを私と呼んでいた頃。 特別なはずの日常も、いまではすっかり記憶の片隅に追いやられてしまった。 ドラえもんも、ドラゴンボールも、魔法のランプもない世界。 …

マッチを擦ったら死んだお婆ちゃんが出てきて、天国へ連れて行ってくれることはなくても、魔法少女が空から降ってくることはあるかもしれない……そんな世界の物語。 ※本作は「小説家にな…

「僕は世界を救いたいんだ――」 ウォーキー・トーキーを片手に町行く人々に話しかけ、神様を騙して彼らの身勝手な願いを叶える謎の子供、ヨットパーカー。 彼は一体何者なのか。

少年と地底人との湖を介した友情を軸に、週末に母親探しをする少年の日常と、微妙な思いを淡々と記した物語。 この作品は『小説家になろう』『エブリスタ』にも投稿しました。 尚、坊ちゃ…

「私が来たのは、ある疑惑の<鑑定>をお願いしたいからだ。」 　装甲の隙間から見える美しい肉体。筋肉が付いているわけではない。肉付きがよく、ギルドのランプの光に照らされて扇情的にす…

2064年春。 VRMMORPGの実現がすぐそこまで迫っている時代。 茨城県立北浦高校2年5組に転校してきた主人公・神栖零斗は、新たなクラスメイトに温かく迎えられ新しい生活に胸…

心身ともに傷付いた主人公、合成獣にされてしまった少女（人間）が、魔法道具―ランプ―の治癒術師の少年（人外）に助けられ、治療院で心と体を癒しつつ、これからどう生きていくかに向き合っ…

「カルテット」番外編。 試作品として書いたもので、本編とはあまり関係のない内容です。これ単独では読めません。 （小説サイトTEAR DROP.で公開していた原稿の再掲です）

久しぶりに妹に会う西条占（せん）が西町レトロ館の扉を開くと、薄暗い店の中で微かに聞こえた妹、真音（まと）の声と会話していたのは白いクマのぬいぐるみだった。他にも、真音の手を借り言…

ある時兄弟が三人で船の掃除の仕事をしていますと、古びたランプを船底で拾いました。そこから物語が始まります。 もちろんオチ付きでお送りいたします。