人外専門治療院 ~白日の治癒術師と合成獣の少女~

作者 秘鷺

90

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★★★ Excellent!!!

白日の治療師、アダムスはある日合成獣(キメラ)にされてしまった少女と出会う。傷ついたその身体を治療するため、精霊の森での共同生活が始まった。お互いがお互いの足りない部分を補いながら送る、穏やかな日々。
そんな中、アダムスの営む人外専門の治療院を訪れる様々な患者たち。彼らとの触れ合いを通じて、心に変化が生まれ始める。

生きようとしている人に手を差し伸べることは善ですか。
救える術を持っていて、見てみぬフリをすることは悪ですか。

命とは何か、救うとは何か。
残酷だけど優しい真実を、そっと教えてくれる。そんな暖かな物語。

★★★ Excellent!!!

精霊の森の片隅にある治療院を舞台に繰り広げられる、心温まる優しい物語です。

治癒術師の少年と合成獣にされてしまった少女の元を訪れるのは、体にあるいは心に傷を負った人外の患者たち。彼らの治療にあたる主人公アダムスの姿勢はどこまでもひたむきで誠実で、好感が持てます。合成獣にされてしまうという悲劇に見舞われながらも生きる希望を失わない少女や、何かしらの事情を抱えた患者たちが心を通わせることで生まれるカタルシスは、素晴らしいの一言です。
本作の強みはそれだけではなく、幻想的な世界観も素敵です。作者さんのセンス溢れる語彙と繊細な描写に彩られた舞台はファンタジー好きにはたまらないのではないかと。そして繊細な文体と幻想的な世界観で構成された物語にスパイスのように差し込まれる残酷な設定が、キャラクターの優しさと魅力を更に引き立てます。

どこを取っても素晴らしいハイファンタジーに仕上がっているかと思います。読み終わったあとに優しい気持ちになれるお話です。

★★★ Excellent!!!

ヒロインとなる少女は合成獣にされてしまい、もう二度と人間には戻れません。主人公の治癒術師も人外であり、少女との接触を試みます。
精霊の森を本拠地となった2人は人外専門の治療院を営むこととなり、様々なふれあいが展開されます。

第一部まで読ませてもらいましたが、少女の名前も判明し第二部も気になります。優しいお話が好きな方は是非。

★★★ Excellent!!!

ランプが本体の魔法生物である治療術師の少年と、人間に合成獣にされたいびつな体をもつ少女の物語。
精霊の森にある、一本の大木の中(こえだちゃんをイメージ)にその治療院はある。
とにかく、少年のキャラがかわいすぎる。小柄で白髪に銀の瞳。で美少年(ここ大事)
おまけに、ぽんこつ(自称)でやさしい。
心に深く傷を負った少女と、ゆっくりゆっくり心を通い合わせていく姿に胸が熱くなる。

★★★ Excellent!!!

始まりは、あまりにも痛々しい描写の連続でした。実験の末、合成獣となった少女を救い出したのは『白日の治癒術師』の少年。彼は人間ではなく魔法生物ですが、自由を与えられていて、精霊の森で人外専門の治療院を開きます。
美しく丁寧な描写で進んでいく物語ですが、思わず目を背けたくなるようなシーンも。美しいだけでない、時には醜悪な世界の裏側も垣間見れる、そんな作品です。
ファンタジー要素が宝石のようにたくさん散りばめられた私の大好きなお話を、皆さんもどうか味わってみてください。蜂蜜糖の紅茶とともに。

★★★ Excellent!!!

世界観は幻想的でありながら残酷さも持ち合わせています。
それこそ、人外専門治療院の世界観といえるでしょう(*^-^*)

その残酷さに切実に向き合い、慈愛を持って治療に当たるのが『白日の治癒術師であるアダムス』です。 主人公のアダムスは、キメラにされてしまった元人間の少女を助けます……そこから、少年と少女の物語が、ゆっくりと広がって行き――アダムスの優しさに日々励まされる、キメラの少女は生きる希望を見出します。

キメラの少女の想い、白日の治癒術師であるアダムスの想いは、読み手の心を打つものがあります、是非一度ご覧ください(*´ω`*)

★★★ Excellent!!!

傷をおった人外生命体を受け入れ、治療に尽力する、赤ひげのようなイメージで拝読しました。
治療相手が人間ではなくとも、助けようと一生懸命な主人公に好感を覚えます。

個人的には合成獣にされた少女の過酷な運命を受け入れる強さが好きです。

患者を救っていくなかで、彼女の治療も進んでいくのかなと思っていますが、結末がどのようになるのか、今から楽しみな作品です。

★★ Very Good!!

※作品は絶対評価したいので星の数は適当です(全部星二つです)。
※第一部 命題2-3まで読んだ感想です。

人外、良いですよね。

俺も好きです。『まほよめ』とか、『オカルト公務員』とか、小説だとホラー・SFにも数多く人外モノ的な話があります。

話は通じて……る、のか? と、思っていたら、ふとした拍子に噛みつかれそうな緊張感。その交流奇譚の先に何があるのか、とても気になります。

この作品では、ヒロインの少女(名称不明)が、

・顔と上半身を肉食の狼っぽい何か
・下半身を蹄のついた馬っぽい何か
・ネズミっぽい尻尾を五本つけられ
・ぷにぷに肉球(重要)を完備した

キメラにされてしまいます。

それを、

見た目は子供、
頭脳は人外、
歳はと問えば五十代の弟子がおり、
肉体曖昧、本体ランプで、
七話くらいで、ちょいポンコツ疑惑が持ち上がる、アダムスが助ける話です。


身体のあちこちに無骨な鉄の棒というポストハードコアなアクセサリーが突き刺さった少女。
息をするのも苦しい。
動くほどに痛む。
声帯が傷つき、それを訴える手段もありません。

そこを解決する方法を、第一部命題1.で、弟子の萌えキャラおじさんエドアルドが実践するのですが、「そりゃそうだよね」と思いました。

ハイファンタジーですが、とても真っ当なリハビリ治療物語でもあります。

命題2.からはいよいよ少女の側からもモノローグが語られ、物語が前進して生きそうです。

まったりと楽しんで読んでいこうと思います。

★★★ Excellent!!!

白日の治癒術師アダムスはキメラにされてしまった少女を助ける。
ある日、精霊の森に開いた治療院へ弟子のエドアルドが訪れて……。

連載中「命題2.名もなき旅人2」読了時点でのレビューとなります。

世界や主人公たちの設定がとても秀逸です。
主人公であるアダムスは人間ではない魔法生物であり、まだ名前がない少女はキメラ。

精霊の森で彼が開業した治療院は人間ではないものを対象とした施設で、少年にしか見えない風体のアダムスが信念によって営んでいく。
タグに「スローライフ」とあるので、設定は奇抜ですが少しずつ回復していく少女との絆や生活を描いていく作品なのだと思います。

アダムスを訪ねてきたエドアルドも凄腕の治癒術師ですが、義手や義足などをその人に合わせて創作したり、少しずつ地道に患者と向き合い進んでいくタイプで、ひとつひとつの言葉には重みと説得力があります。

「人生とは旅のようなもの」
これはまた名言だと思います。

彼の言葉に心を開いていくキメラである少女が、本来の強くて素直な様子を示していくところがまた良いです。
更新を楽しみにしております。^-^

★★★ Excellent!!!

人外専門の治療院を営む治療術師。
そこで出会った不思議な患者たちとの物語。

精霊側から接触しようとしてくれさえすれば、何を考えているのかわかる主人公。

精霊の森などの世界観が幻想的です。


「何故、合成獣にされた女の子を助けたのです? 苦痛を長引かせただけです。」

「呻いて、もがいて、生きようとした。だから助けたんだ。」


ハートフルな物語。個性的なキャラ。


文章うまいです。情景描写が丁寧です。