少年のような人外が、人外と化した少女を癒す。読者も、きっと癒す。

※作品は絶対評価したいので星の数は適当です(全部星二つです)。
※第一部 命題2-3まで読んだ感想です。

人外、良いですよね。

俺も好きです。『まほよめ』とか、『オカルト公務員』とか、小説だとホラー・SFにも数多く人外モノ的な話があります。

話は通じて……る、のか? と、思っていたら、ふとした拍子に噛みつかれそうな緊張感。その交流奇譚の先に何があるのか、とても気になります。

この作品では、ヒロインの少女(名称不明)が、

・顔と上半身を肉食の狼っぽい何か
・下半身を蹄のついた馬っぽい何か
・ネズミっぽい尻尾を五本つけられ
・ぷにぷに肉球(重要)を完備した

キメラにされてしまいます。

それを、

見た目は子供、
頭脳は人外、
歳はと問えば五十代の弟子がおり、
肉体曖昧、本体ランプで、
七話くらいで、ちょいポンコツ疑惑が持ち上がる、アダムスが助ける話です。


身体のあちこちに無骨な鉄の棒というポストハードコアなアクセサリーが突き刺さった少女。
息をするのも苦しい。
動くほどに痛む。
声帯が傷つき、それを訴える手段もありません。

そこを解決する方法を、第一部命題1.で、弟子の萌えキャラおじさんエドアルドが実践するのですが、「そりゃそうだよね」と思いました。

ハイファンタジーですが、とても真っ当なリハビリ治療物語でもあります。

命題2.からはいよいよ少女の側からもモノローグが語られ、物語が前進して生きそうです。

まったりと楽しんで読んでいこうと思います。

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