人外専門治療院 ~白日の治癒術師と合成獣の少女~
秘鷺
◆登場人物 及び 治療院について 08/10更新 ※本編は日曜朝8時+書いた時に追加の最低週1回~更新です。
※命題1の内容を含む基礎情報有り。
※随時更新
◆◆主人公
◆
イラスト→ https://twitter.com/xxigasemihxx/status/1206174673819488258
白髪に白銀の瞳の、十代半ばの美少年。治癒術師。
首から提げた小さな白いランプが本体の魔法生物で、「
精霊の森で人外専門の治療院を開く。
◆
アダムスが助けた人間の少女。記録によると、十三~十五歳くらい。本名・出身地などの詳細は未だ不明。
魔術師によって禁忌魔術の素材に使用され、化け物のような姿にされてしまった。
がりがりに痩せ細り、頭部と前足は狐、後ろ足は蹄、ねずみの様な細い尻尾が数本生えている。言葉を話す事ができない。
両手足に鎖付きの枷は着けたままになっている。また、二本の鉄の棒が首と腹を横に貫いている。これらが崩壊しやすい肉体を維持しているため、簡単に取り除くことができない。
人間に戻す術はなく、人外専門治療院で安定しない肉体の治療をしつつ、アダムスと共に生活することになる。
◆◆治療院について
◆精霊の森
潤沢な魔力と、その源であるマナの満ちた精霊たちの住む森。
世界中の森と繋がっているが、人外、心の清らかな人、森に住む者に招待された者しか入ることができない。が、稀に迷い込む者もいる。
植生関係なく、様々な植物が自生している他、森自体が広大。
アダムスはここの精霊たちに“森を蝕む病の治療”を頼まれ、この森に住むことになった。
◆治療院
精霊の森の王たる巨大樹と同化するように造られた建物。この巨大樹が、善意で制作・提供してくれている。
治療院の正面は広場になっている。小川が横切り、小さな橋の入り口には細く若い木が、「人外専門治療院」の看板を掲げている。
ステンドグラスの玄関扉を開くと待合室。カウンターとベンチがある。右手に診察室、その隣に遮光部屋(日光が苦手な者向け)。
左手に進むと短い廊下の先にリビング。大きなテーブルと丸椅子が並んでいる。
吹き抜けの螺旋階段があり、途中途中の部屋は物置きや薬などの保管庫。一番上の窓から見る眺めは良い。
外(裏口)に出ることができる扉もある。小さな畑、物置小屋、レンガ造りの倉庫。少し先に小川が流れている。
リビングの奥には部屋が四つ並んでいる。一番左がアダムス、その隣が少女の部屋。残りの二つは空き部屋。
治療院の外、巨木の根の上に数軒のツリーハウスが並んでいる。こちらは客室兼長期治療患者用の部屋。
◆◆二人の元を訪れる人々
◆弟子 エドアルド・ダールマン (命題1~
五十代に差し掛かった頃の、初老の男性。
アダムスの弟子で、現在は世界で最も技術の進む大国・エクセリシア帝国に仕える高名な治癒術師。
後ろに撫で付けたシルバーグレーの髪と、綺麗に切り揃えたもみあげから繋がる髭が特徴。
鋭い茶色の瞳と厳格そうな顔立ちをしているが、優しく穏やかな性格。
アダムスと少女の行く末を暖かく見守る。
◆名もなき旅人 (命題2
精霊の森に迷い込み、そのまま亡くなっていた旅人の男性。
彼が旅の道中で描いた絵の数々は、治療院内に飾られることになる。
◆吸血鬼 テオ (命題3~
吸血鬼の青年。150才ほどと、吸血鬼にしてはかなり若い部類に入る。
紫色の瞳に栗色の髪を持ち、吸血鬼らしい人間離れした美貌を持つ。
性格は実直で裏表がなく、良くも悪くも嘘がつけない。
吸血鬼は全身くまなく強力な魔法素材となるため、生まれた時から
そのため、人間を憎む気持ちが強い。
◆不老不死 マルテ (命題3~
吸血鬼テオの恋人の女性。赤毛に碧眼の、愛嬌とそばかすを持った地味な女性。
彼女を想い流したテオの涙にくちづけした事から、不老不死となった。
回復力は人間と同等のため、大怪我した際は治癒術師にお世話にならなければいけない。
素朴だが、穏やかで暖かな性格。テオに寄り添いつつ、世界中を旅している。
◆
金髪赤瞳、深紅のインバネスコートに帽子とステッキと、赤を身にまとった美青年。
上品で物腰柔らかだが、現実的な意見や、手厳しい言葉も多い。
暗い赤色のトランクは、容量を気にせずいくらでも物を入れることができる。
治療院には品を
噂に名高い「
◆
白髪に白銀の瞳の、十代半ばの美少女。治癒術師。
アダムスとは双子に当たり、お揃いの白い帽子と白い治癒術師の服を着ている。裾が女の子らしくアレンジされている。
気が強く、口が達者で賑やかな女の子。
ブラウシルトとは恋人同士。
◆
金髪碧眼、騎士の鎧と青いマント、腰に剣を提げた王子さまのような青年。
ルヴァノスを
鉄壁の防御を誇る盾を作り出し、仲間を守るのが役目。
口下手で失言王とも呼ばれる。ヘタレ。
◆
漆黒の鎧に全身を包み、漆黒の大剣を背負った大熊のような男。
豪快で声がでかい。力自慢。
◆
性別がなく、中性的な十代後半の姿をした、大人っぽい姿をしている。
どちらかというと女性寄り。無表情で淡々としているが、研究に没頭しがち。
太陽の装飾を施された
全てのランプ達の能力を一段階下げた状態で行使できるが、本来は学問の研究と研鑽がメイン。
◆吸血鬼 エインズワース 命題8~
吸血鬼の中でも古参にあたる大男。数百年もの時を生きている。穏健派の代表
ソフトモヒカンにしたブロンドの髪に碧色の瞳を持ち、筋肉質だが吸血鬼らしい整った顔立ち。顎が割れている。
大昔は貴族として人間を貪っていた。その時の傲慢な言動が滲み出ることも。
強かで余裕があり、ソルフレアを一目で気に入った。
◆魔法道具職人 ロメオ・ガリレイ 命題9~
魔法道具職人の一族、ガリレイ家の青年。二十一歳。
鷲の獣人で翼が残るのみの、いわゆる二割獣人。
若手天才職人と呼ばれているが、家出してルヴァノスのお世話になっている。
紅い髪にゴーグル、革製の上着とズボン、ブーツを履いた、職人らしい出で立ち。
自信家で声が大きく、よく言えば賑やか。悪く言えば喧しい若者。
精霊たちに工房を作ってもらったが、屋根が草花に覆われたメルヘンチックなものにされた為、文句を言っている。
精霊によく懐かれているため、森にいる時は大抵周囲に何匹かくっついている。
◆吸血鬼 メリッサ 命題9~
吸血鬼の中でも古参にあたる女性。エインズワースと同年代、同等の地位を持つ。
過激派の代表
◆吸血鬼 ジュリエッタ 命題9~
金髪に紫瞳の女吸血鬼。北の大陸の雪深い山に一人で住んでいた。
エインズワース達の薬草採取には同行せず、自前の金を持って治療院にやってきた。
◆リチャード 命題10~
くるくるの巻き毛に金髪に青い瞳の、五~六歳の男の子。
質の良い衣服を身に纏った、迷子の幽霊。
◆ムカつく
魔法道具職人の一族、ガリレイ家の青年。ロメオの五歳上の二十六歳。
黒髪のぼさぼさ頭に大きな眼鏡をかけ、地味でダサい。職人としての技術は凡人。
気弱かと思えば、変なところで気が強い。(ロメオ談)
ロメオに構いまくっているが、本人からは鬱陶しがられている。
◆
葉の色が移ったような褪せたシルバーブロンドの長い髪に、葉を模した金の髪飾りと緑色のケープのコントラストが綺麗な吟遊詩人。ケープから伸びる、おとぎ話の妖精の羽のような半透明のヴェールと尖った耳もあって、他のランプ以上に人間離れした印象を与える。少年と大人の中間くらいの年齢に見える。
ソルフレアと同じ無性別だが、どちらかというと男性寄り。
吟遊詩人として、歌いながら気ままに諸国漫遊している。とてもマイペース。
彼の声は、本人がその気になれば強力な魔法にも呪詛にもなる性質を持つ。耳が良く、他者の心の声が聴こえる。
◆
アダムスを始めとしたランプ達の
人狼と魔術師のハーフ。紫がかった長く柔らかい銀髪に鋭い紫色の瞳を持つ。
右目に眼帯をし、ふわふわのしっぽと狼の耳が特徴。狼の脚を持ち、身体能力が高い。
大魔術師と呼ばれる不老不死。決闘の大魔術師として知られる。
頼れる人物だが、調子に乗りやすく怠け者でもある。
◆死霊の戦士 命題14~
テオとマルテを追って人外専門治療院まで来た大剣使いの死霊。
フィルルと戦闘し、捕縛された。
名はグラン。
◆
全身を漆黒の甲冑で覆った大剣使いの戦士。熊のようにでかい。
赤く焼けた肌にたっぷりと白髭をたくわえた、人好きのする老齢の顔立ちをした大男。
豪快で大雑把で楽観主義。大酒飲みで怪力。ランプの中では戦闘担当で、攻撃や破壊が得意。
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