「ふと」を含む小説

　もとは、とある「雨音」がお題の短編コンテスト用に書いたもの。 　お題からなんとなくイメージが浮かんだので、「ほんとにあった怖い話」的文体の実話怪談風ホラー短編です。 　ボリュー…

葉月美火は火力最大でお肉を焼くのが大好き。そんな時、突然何の前触れもなく『異世界召喚』をされ、異世界の寄宿学校に召喚されてしまう。訳も分からず魔女扱いされてハティと呼ばれ、逃げる…

　それは、暑い真夏の昼間のこと。 　朝尋（あさひろ）という少年が、一つ下の幼なじみの拓満（たくみ）と散歩をしている最中、ふと、猫になってみたいと思ったら、本当に猫になってしまった…

ホラー・ショート・ストーリーズのスピンオフ作品です。 ふと思ったので書きました。 有意義に過ごしたいと思うけど、なかなかできない。 そもそも、有意義ってなんだ。

戦国時代ー。織田信長は、己の髭に悩みを抱えていた。 何度剃っても生えてくる。そして、ふと思った。 「俺ってイケオジの素質あるんじゃね？？」そして天下一の武将（髭）を目指すのだった…

夏休みの間、田舎の祖父の家に泊まりに来た兄の栄太と弟の慎也。 祭りの帰りに暗い田舎道を歩いていると、ある四辻に差し掛かる。 ふと一つの道の奥を見てみると、暗闇の向こうから「何か」…

本筋に関係ない小咄や、ふと思いついたストーリー置き場です。 本編「皇女様の女騎士に志願したところ彼女を想って死ぬはずだった公爵子息に溺愛されました」

学生時代から付き合っていた恋人と別れ、日々の通勤では満員電車に疲弊し自暴自棄の主人公の京子。駅の階段を上がる人々の様子をまるでダンテの『神曲』で描かれる地獄の風景になぞらえ、客観…

　面白そうなコンテストがあるなという事で、即席で書き上げてみました。「逃げる」という事で、どうしたものかなぁと思っていたのですが、ふと思ったのは「ホラーでは人間が悪霊から逃げるけ…

ふと夢現に見て感じた景色。 それは猫として生きた何度かの生。 あれはただの夢だったのか、それとも… 胡蝶の夢ならぬ、野良猫の夢。 あの子は一体何を探して旅していたのだろう…

辺境の地で鍛冶師をしていたレジンは、どこにでもいる無名の武器職人。 今日も二束三文の武器を造って問屋に卸し、日銭を稼いでいた。 ある日、彼の住む村を魔物が襲う。 元冒険者の…

暑い日差しが延々と続くようになると、ふと思い出す。 大したことをした記憶はないし、一つ一つも結構おぼろげだが、思い返すと何だかちょっと温かくなる気がする。 それがこれからも続いて…

人形というのは、様々な怨念や人の思いが宿っているものである。 果たしてそれは本当なのか、呪いの人形は本当に呪われているのか。 ふと私は疑問に思うのだ。 人間の思い込みというものは…

　怠惰な魔王ダーナは働くことがいやだ。それは以前に馬車馬のごとく働いたが結局時の部下により冤罪を着せられ国民から罵られ追放されたからだ。そのあと追放した魔王の失策や冤罪が晴れて魔…

　――少女はふと目を覚ます。くぐもった黄金色の空。地平線まで続く芝生。辺りには暖かいよう冷たい温めな空気が流れている世界。青い炎のような人魂が目の前に平然と存在するこの世界は死後…

わたしはラナ、１０才。水の魔力を持っているんだ。 だから、髪と目の色が、青色なんだよ。 シュシュ王国にあるココ村に住んでいるんだ。 わたしのおばあちゃん――クレハおばあちゃん…

近ごろ、悩むことが多く、ふと思い立ったことを書きました。小説とも、エッセイとも呼べぬものですが、舞台も描写もフィクションであります。 ※すみません、またジャンル設定を誤ってい…

靴箱の端と端、ふと見過ごしてしまうような一瞬なのに、僕らは目があった。視線はまるで吸い込まれるように穂乃果に向かっていく。彼女もそうなのだろうか。付き合い始めて一週間。

2006.11.11～2012.07.04の間、 詩のサイト「ソラを見上げて」、ブログに掲載していた詩を移行しました。