ほんわかした雰囲気の異世界ファンタジー。
両親が冒険者のラナは、村でも頼りにされている賢いおばあちゃんと暮らしている。森が近くにあり、薬草を採取したり、自然の恵みに感謝したり。それにラナには精霊が見えるし、妖精とも仲がいい。
お祭りの日、近々引っ越してくる家族に年齢の近い子供がいると知り興味がわくラナ。どんな子かな、仲良くできるかな。
でも引っ越してきた理由を知るうちに、気になることも増えてきて……。
なんといっても、暦や植物、果物など、登場する名前が全部カワイイ!
森の名前が「ポポノン」ですからね。かわいくないはずがない笑
それだけでも笑顔になっちゃいますね。
天候と心の動きがシンクロしたりなど繊細な描写も多い作品で、人間の残酷な部分も描いてありますが、優しさで包むような物語です。
ココ村で暮らす、10歳の女の子ラナは、精霊が見える。
精霊の他にも、妖精や小人もいるファンタジーな世界での、ほのぼのライフ。
薬剤師をしている優しいおばあちゃんや友達と一緒に遊んだりお祭りに行ったり、仲良く楽しい日々を送っているラナ。
そんなある日、ココ村に引っ越して来る子が。
実はその子、闇の魔力を持っているのです。
闇の魔力と聞くと怖いイメージを抱きがちですが、どんな子かなんて会って話してみないとわかりません。
その子は優しい子? 意地悪な子? もしもいい子なら、友達になりたいですね。
優しいくて暖かな、ほんわかした雰囲気の異世界物語です。
ココ村で暮らす少女ラナは、水の魔力を持ち、精霊を見ることができました。
精霊を見ることのできる人は非常に少なく、ココ村ではラナだけ。しかし今度村に引っ越してくる子も、精霊が見えるし魔力だってもっているそう。
ただしその子の場合、持っている魔力は闇の魔力で、そのせいで悲しい思いをしていました。
これだけ書くとハードなお話と思われるかもしれませんが、違います。
精霊や妖精に、魔力や独自の暦など、ファンタジックな世界観が、ラナの優しい語り口で書かれていて、それを通して感じたのは、優しさや柔らかさといったものでした。
ココ村とそこに生きる人達が、新たにやって来た人達をどうやって迎え入れるか。優しい世界を、どうぞご覧ください。