「泣いて！」を含む小説

尻込みしながら踏み出したフリーマーケット出店。 たまにしか出くわさないフリマモンスターに初回で出くわした柚香は悔しくてたまりません。桜の舞い散る公園で思い出して泣いている彼女が出…

アンソロジー作品『ティアドロップが壊れる』（2019.4刊）に寄稿させていただいた小説です。 「ああやって泣いたことは、たぶん一度もなかった。」という一文で始まり、 「どこかへ…

カエンは傭兵仲間のヴァレリーと背中を守り合って戦場を生き抜いてきた。 国境の小競り合いを終え王都に戻った二人の関係が、些細な出来事から変わっていく。 *** BL(ML)です…

「奇跡の右手」と呼ばれていた天才少年画家、水無瀬佑はとあることをきっかけに絵が描けなくなってしまった。 そのまま大学へ進学した彼が出会ったのは、彼の絵のファンだという女子高生、梨…

異星種族からの、感謝の物語です。 子供の頃に『泣いた赤鬼』という絵本を読んで感じた、 鬼さん達にも、笑ってほしい……という気持ちで書きました。 次の作品に元気をいただき、書き直…

いずれは笑い飛ばせるさと言われても。 今だけは純粋に泣きたい。

僕を遮るように、彼女は扉の前で立ち塞がっていた。その表情はやけに嬉しそうだ。僕は平静を装った顔で彼女を見つめていたが、彼女の次の言葉ですぐにパニックになった。 　彼女は面白そう…

魔術というものが衰退し昔の栄華を無くした時代。地・水・火・風の四大精霊を操る元素術と呼ばれる新たな術法が台頭してきた時代の物語。 療術師見習いの少年ルキフォは診療の帰り道、銀の…

2月14日。 俺はこの日が嫌いだ。何でかって？そう疑問に思った人の大半は俺の敵だ。何故なら嫌わない人間ってのは大抵チョコを貰えるからだ。 いや、チョコがもらえる貰えないってのはど…

夜行バスで旅立つ彼を見送る。少しでも傍にいたくて、バスのボディに触れながら泣いていた私。彼が指差していたものも、わからないままに。遠い記憶のショットシーン。 ※Writoneでも…

凌は【霊感】が【強すぎる】。 不意に現れる死者の姿『幽霊』に、幼い凌はいつも泣いて逃げるしかできなかった。 そこから守ってくれたのが兄だった。 中１となり、少しは『幽霊』を避け…

同性に恋をして、辛い事ばかりだけれど、それでもあなたが笑うと私は幸せになるの。 切なく奏でて甘く響かせる、ガールズラブ短編集。 ―――――――――――――――――――――――…

　お嬢さんは街の片隅で、煉瓦でできた壁際のごみ箱の上に腰をかけてめそめそと泣いていた。たまたまそばを通りかかった芋虫は、それに気づくと彼の大好きな葉っぱを摘んできて、花束のように…

もとは仏僧。転じて切支丹修道士。最後は切支丹弾圧の尖兵。 奇妙な人生を送った不干斎ハビアンは孤独だった。 血まみれの晩年を送った彼の元にやって来たのは林羅山。 二人はかつて歴史に…

突然の別れに、国民全員が泣いたあの日。 彼の口からただ一言、「だいじょうぶだぁ」の言葉が聞きたかった。 もう一度。 もう一度だけ。 彼らの姿が見たかった。 というわけで、志村け…

　高校生の桜野燕は怒っていた。

海外を拠点に音楽活動をしていた浪川誠は日本に帰国するや否や高校の吹奏楽部の顧問を任されることになる。そこではとんでもない日々が彼を待っていた。

告白して、ふられて、泣いて、泣き疲れて眠って、目が覚めて次の日。この胸のもやは未だ私を離してはくれない。

高校2年生の『僕』は小説を趣味で描いている。一種の現実逃避として。 新しい物語を考えていた時、ある少女と出会う。初めて会った時、彼女は泣いていた。彼女の放つ言葉が、僕の心に響いた…