概要
「芋虫はいずれ蝶になる。おまえは一体何になるのかね?」
夜の街角で泣きつづける少女と、一匹の芋虫が出会う。少女の涙はやがて街を浸し、人々は避難し、世界は静かに洪水のような悲しみに沈降していく。芋虫は葉っぱの花束を差し出し、少女を慰めるが、少女は涙を止められない。二人は喫茶店へと逃げ込み、長靴と紅茶について語り合う。少女は「大人の生き方は冷めた紅茶のようだ」とこぼし、芋虫は「冷めても紅茶は紅茶のままだ」と答える。
やがて、少女の涙は「涙線管理局」という不可視の組織によって回収・管理されていることが明らかになる。涙は世界の底にある泉と湖へと集められ、さらに人の不幸を増幅して収穫されてきたのだという。その繊維のような触手が少女に絡みつき、涙は止まらない。そこで少女は涙の源を断ち切る方法を学ぶが、その隙に芋虫が「何者か」に連れ去られてしまう。
やがて、少女の涙は「涙線管理局」という不可視の組織によって回収・管理されていることが明らかになる。涙は世界の底にある泉と湖へと集められ、さらに人の不幸を増幅して収穫されてきたのだという。その繊維のような触手が少女に絡みつき、涙は止まらない。そこで少女は涙の源を断ち切る方法を学ぶが、その隙に芋虫が「何者か」に連れ去られてしまう。