「消え」を含む小説

1960年代後半、10月のフィリピンの沖。女流作家の早坂志乃（はやさか　しの）は、とある花を抱えて、船に乗っていた。 南方の海に特攻隊員として散っていった、「自分の愛した女性が、…

十の大陸に、十の神々。 人々は、『十指神様の大樹』から編み出される糸で出来た空中大陸で、生活を営んでいる。 『コヨリ』には、幼い頃から他人の運命の糸が目に視えていた。 彼女の秘…

これはまだ神々が地上で暮らしていた時代のお話。 茨木童子は黎明の鬼である。 神々の中にあってただ一人頭に角が生えたその姿はまさに異形。 神々に容姿や存在を蔑まれる中、ずっと味…

タイトルとあらすじ、プロローグまでは真面目な感じですが本編は……読みやすくをモットーに！！！ ※１章完結後ＡＩイラストへのリンクを追加しました！（13話、14話、16話） 〜…

万華鏡を拾った私は映し出される鮮やかな色に恍惚としていた。 映し出される万華鏡の色がこの目から失われていく事に気が付いた私は……

イジメが原因で引きこもっていたら、クラスメイトが一度に行方不明になった。急に教室が光って消えたらしい。 いや、それって異世界召喚だろ。今頃、アイツら大変な思いをしてるんだろうな、…

◇ 「第45回横溝正史ミステリ＆ホラー大賞」に参加しております ◇ 【公開スケジュール】 最初の事件…9月9日 最後の事件…9月23日 種明かし完了…9月28日 後日譚...9…

この国には「未解決問題」が３つ存在する。そのうちの１つは解決されたことになっているが、残りの２つについては「未解決」のままである。 哲学者であるフレア・ルングマンは、この「未解決…

　――その生き様には、何も残らない。けれども、少年は進み続けた。 　アレフ・ブレイブは優秀な剣聖の家系に生まれたものの、剣の才能が全くなかった。 　けれど、ひょんな事から魔法…

　かつて、地上の民から天界人と呼ばれる 者達がいた。彼等は天界と呼ばれる地上とは異なった世界に住み、遥か昔に地上の民と交わり、そして争った。 　時が流れ、地上の民から天界人の記…

「オルバースのパラドックス」。なぜ夜が存在するのかという問い。しかし長年の月日の末、遂に地球から夜が消えた。

強くなりたかった。 現代に出現したダンジョンを全て踏破できるぐらい……物語の中に出てくる英雄たちのように輝きたい。 『竜を倒した英雄のように、心も体も強く…』 これは現代を舞…

生きることを否定した女性の物語

幼稚園の頃から仲の良かった三人。ずっと一緒にいようねと約束を交わしたが、その約束は三人の関係性の変化によって消えてしまった。彼女に恋する主人公の女の子しーちゃん。しかし、しーちゃ…

私は何も気にしていなかった。でもあるひ、気付いてしまった。それからこの町で… 一晩に一人ずつ、この町の人が消えていった…

取り戻して消えていく。 ただそれだけの話。

魔法学校ブリューナクに通うようになった少年ケイル。この国で平和に生きていた矢先、隣国ウェネミの魔導士に突如襲われた。とっさに応戦をするも、相手は実践慣れした兵隊。一瞬で追いつめら…

　ある日目が覚めると、体が薄くなっていた……。 　どうやら、自分の精神状態と比例して自分の存在が薄くなったり濃くなったりするらしい……。 　もうどうでもいいや、消えるなら消え…

忍びの里で産み子だった妹を殺され、謀反を起こした紅 処刑された彼女は、砂漠の国メディナ帝国の病弱令嬢に転移していた 身体の持ち主、アイヤの魂は宝石の中へ 彼女は大王妃サファイ…

それは、自分勝手で傲慢で残酷で優しい呪い。