「短編 死」を含む小説

超越者として太古より存在し続けた一人の吸血鬼。しかし彼女は一人の少女を愛し、そして……その命を自らの手で奪った。 永遠を生きなければならない、死を許されぬ彼女が望むこととは―― …

『お忘れ物がございませんよう、ご注意ください』 定型文となった新幹線のアナウンスを聞いて、これの意味をふと、考えた。 言葉として伝えることに、どれだけ意味があるのだろう。 言葉…

全てを失くしても、それでも朝は来る。

　目を覚ますとスマホに無数の通知が入っている。その通知はすべて、私の行っているVtuber八月晦日《はつめ》が死んだということに関する内容だった。 　死んでいないことを証明するた…

「リーフ、突然の事で驚くだろうが……僕は君との婚約を破棄する事にした」 私の最愛の男性——クリス・メレディス様との結婚を間近に控えていた私——リーフ・プルームは突然婚約破棄を告…

※注意書き　エッセンス程度に「主人公の家族の死」要素が入ってます。 女子高生のリンゴ飴にまつわるモノローグです。 （2017.5月になろうで投稿したものです。）

鎖国下の日本。苦心の末に人体の解剖に臨んだ蘭学医のたどる顛末を描いた短編。

　親友、紅崎藤の自殺未遂。 　なぜ、彼女は死をえらばねばならなかったのか。 　浮気、二股、サッカー部の人気者との噂。 　次々と明るみになっていく、私の知らない親友の素顔。 　な…

　もともとはとある「結婚」をお題にした短編コンテスト用に書いたものです。 　私は毎年夏に、方々で行われる夏季限定のお化け屋敷巡りをすることを趣味の一つとしております……。 　…

異常な思考能力を持つ蚊エスは、感情が特出した蚊リアンと番であった。群れの一対であった二人は幸せな日々を過ごしていた。そんなある日、少ない寿命で有限に生きている中、突如妻のリアンが…

この作品に、紹介文など必要ありません。 2分あれば読み切れるこの物語を読む事こそが、唯一お伝え出来る紹介文である。 まあ、これだけだと少し味気ないのかもしれないので一言だけ。…

例えるなら聖書。誰かが鼻歌まじりに書いた日記でもいい——。 彼にとっては芸術。ある人にとってはただの戯言。あなたにとって、この物語は？　私にとっては……生きる理由。 ——そんな…

朝山幸平は生まれた時から人に愛されたことがなかった。彼の楽しみは、お昼に食べるおにぎりとトゥインキー、そしてホームレスの友人の越野との会話だった。 後輩は些細なきっかけでとある家…

　まさかこの領内に、あの恐ろしいドラゴンが棲み付くだなんて── 　アリシア・ロマーダ伯爵令嬢は、つくづく自分は運命に見放されていると思った。 　古からの慣わしにて、領主の娘は…

生きるため思う終わりもある――。 とある町中に、その喫茶店はある。 物静かなマスターのご自慢は、真っ白なカップに淹れた真っ黒なこだわりのコーヒー。 そして、生きるために敢えて〈…

駅のホームに降りる。 既に用意は周到、あとは飛ぶだけ。 自分が消えたら、周りはどう思うだろう。

低層階と高層階の民度の違い、平均化された思想など、色々詰め込みまくりました。 3年前に一人で満足する為に書いていたものなので暗い話ですが、それでも良ければ。

もし、あなたが生と死に迷っているのなら。 誰かの大切な人になってください。なろうとしてください。 そしたら写鏡に映った自分が、きっと答えてくれます。 『僕の作品は全て、一つ…