私が、いま死んでも

misaki19999

虹の渡り方

小さい頃は、

虹の渡り方を、

知っていたのに、

今は覚えてない。


どうして忘れてしまったのだろう。


母にアパートの階段から、

突き落とされて、

頭を打った時なのか。


酒浸りの父に口答えして、

馬乗りにされて、

首を絞められて、

意識が遠のいた時なのか。


兄に私の脱いだ下着を、

友達に高値で売られて、

その写真がネットに拡散された時なのか。


なんでだろう。


涙で虹が見えなくなった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る