「きっと」を含む小説

女子高生、安仁屋アユニちゃんが心の中を淡々とつぶやきます。 病んでる？ いや、まだあたしはそこまでいってない。 こころに効くクスリも必要ないし、学校だってちゃんと行ってる。 …

立ちはだかるのは、三分の間にフロアを移動しなければならない通称「三分の迷宮」。 この迷宮を作った存在は、きっとせっかちに違いない。

高校生になった福原素晴（ふくはらすばる）だったが、代わり映えのしないメンツ、代わり映えのしない学び舎に初日からやる気なぞ起きるわけなかった。 かといって高校デビューを図るつもりも…

　高１の三風カナタは姉の三風ハルカと姉弟仲が最悪だ。そんな姉のパラマラソンの伴走者として自分が選ばれた。きっとハルカは自分を恨んでいるはずだと思いながらも、姉に怪我なく終えられる…

４首までは順調に３分以内で短歌をかけたのだ。 だから、５首目もきっと大丈夫！

誰しも、夢を見ることはあるだろう。 けれど、いつまでも夢を覚えていることは、きっとないはずだ。 そんな世界で、ある男は見た夢をつづる。 これは、彼の見た十夜の夢。 次々に繰り広げ…

彼と私の日常の話。 きっとそんな世界。 思いつきで書いているため、更新は不定期になります。 完結はさせたいと思っています。 結局上手く筆が動いて毎日更新で完結しました。

もう人の訪れない神殿に手入れをしている老人が一人。　石碑をピカピカに磨いては天を仰いで何かを祈っている。　毎日繰り返される儀式のようなそれは、訪れる人達には神聖にも滑稽にも見えた…

ピコーンピコーンピコーン！ んなあ！？時間がぁぁぁぁぁ！！？！？

「私、いつも思うの。私はひとが死ぬすこし前に、事前告知をしに来ます。人間は一秒後の未来だって分からない生物なのに、何故か自分だけは、一秒後も、一分後も、一時間後も、一年後も、十年…

―――――― 「めんどくさい」 それが俺の隣の席、那楽　恵（だら　めぐみ）の口癖だ。 無気力で、不愛想で、自堕落で、常に眠たげな瞳をした彼女にとって、恋愛なんてめんどくさいモ…

私は卒業証書を手にして教室を見渡す。そこには瑠夏の姿があった。 「大好きだよ」 私がそう言うと、瑠夏は戸惑いながらも同じように大好きだと返した。 微笑む瑠夏に、きっと私の葛藤は分…

高校生の私は朝の3分間に博打をしている。 それは私のいちを左右する大事な事だ。 だが他人から見たらきっとそれはバカな事に見えるかもしれない。

　僕の彼女は変人だ。学校内では様々な噂があり、自販機で買ったサイダーをいきなり振って満足したようにカバンの中に入れる。など。 　彼女には彼女なりに理由があるらしいが、よく分からな…

今日のカフェは、えらく賑やかだ。きっと、ひな祭りの白桃タルトのせいだろう。 そこで一組の親子連れが…

　勇者である俺には、三分以内にやらなければならないことがあった。 　それは、魔王にトドメを刺すことだ。 「で、どうすんだよ勇者さんよ！」 「……！」 　急かしてくる戦士に、…

1つ、2人、3階、2年、1回。 学年は常に規則正しく進む。 分け隔てなかったものが分け隔てられた。 制約なんて消えてなくなればいい。 私は先輩が好きだ。だから……。

毎日のように話しているが、俺は彼女の顔は知らないのだ。 澄んだ鈴の音の様な声の本店の高井さん。 彼女は耳障りの心地良い声、癒やされる。 ある日、高井さんが北海道本店から沖縄支店に…