「〝あの日〟」を含む小説

誰でも持っている自己顕示欲。 けれど、本人じゃなきゃそれが自己顕示欲なのか自己表現なのかはわからないでしょう？ あの日彼女がつぶやいた言葉。 「撮られるのは好きだけど、撮る方が…

2015年、春。4月から県外の美術大学に通う三宅満（みやけみちる）は、過去を思い出しながらキャンバスに絵を描いている。 6歳のあの日。ヒガンバナが咲く季節。墓地で出会った幽霊の少…

　大切な幼なじみが海で溺れた、中学生のあの日。 　助けたのはおれではなく、お前だった。 　そのときからお前はずっと、おれにとっての『とめられない羅針盤』だった。 　だが、それも今…

モンスターは、架空の存在ではない。人間を襲い、そして食べる。だから排除しなくてはならない存在だ。そのために、エクソシストが尽力している。 そう社会の授業で習うが、モンスターなど見…

魔法使いって、なんだろう――？ あの日、今から二年前。世界は魔法使いという存在を周知の事実として認め、弓月市を舞台に繰り広げられた魔法使いの戦いは椚夕夜の消失と共に幕を閉じた。そ…

AR技術(拡張現実)で、立体映像を保存することが普及した近未来。 そんな技術にまつわる企業で働く国城翔太は、ある日、息子から「バスケを教えて欲しい」と言われる。 学生時代、バス…

※近況ノートを利用した表紙画↓ https://kakuyomu.jp/users/HiranakaNagon/news/16818093081747962660 　もとはとあ…

王宮の片隅で、不遇の王女とその護衛はひっそりと暮らしていた…… 自主企画【第35回「2000文字以内でお題に挑戦！」企画】（主催：クロノヒョウさん）参加作品です。 お題「美しい…

「シャインマスカットは食べるためにあるんだよ」 　五日前、突然私の部屋に現れた圭一はそう言った。 　彼は六年前の事故でなくなった幼馴染だ。あまり心霊的なものを信じるほうではない…

昔体験した不思議で不気味な現象。けれど記憶の奥底にしまいこまれていたそれが、ふとした瞬間に蘇る。現れる。そういうお話です。

大企業の社員である安部は、元上司から無茶振りをされる。 素人をベテランキャンパーにして欲しいと言う依頼だった。 あの日から5年後、元上司は安部君の指導の下にベテランと よんでも差…

パールサの動乱後、世界から突如消えた災厄の魔物ゴブリン。 赤毛の男が語るその真実。 本当に憎むべきは本能のまま生きるゴブリンだったのか。 欲望を隠して生きる人間だったのか。 こ…

––––––––10年前。 異世界の聖英国クイーンズは滅亡の危機に瀕した。 魔人という厄災によって、 多くの犠牲が出てしまった。 たくさんの悲劇が起きてしまった。 どこまでも残酷…

あの日のもどかしかったハロウィンと、今日、ともに過ごせる幸せなハロウィン。 ほんのちょっとだけ、甘いおはなし。 ★「人殺しと犬」ハロウィン短編です。本編はこちら→https:/…

負け犬で故郷に帰ってきた僕の思い。でもそれは僕の思い違い。彼女と再会して、かつての自分と対面する。それは湘南の潮風と神明さまに祝福された凱旋帰還だった。

突然いなくなった先輩のことを忘れられないまま数年が経った。先輩から貰った香水をつけたとき、音楽を聴いた時や小説を読んだ時。僕の日常には先輩で溢れていた。 最後のワンプッシュを振り…

五年ぶりに再会した由佳は、駆け出しのピアニストになっていた。日常に埋もれた鱒沢の人生は彼女の夢を分けてもらうことで潤いを取り戻す。伴侶となった二人は、三十年がたった今でもあの日の…

児童養護施設「おとぎり苑」 そこは、実の親の顔を知らない少年たちにとって帰るべき場所だった。 ━━そう、あの日。"母さん"が何者かに殺された日までは。 遺された少年少女たちは…

あの日、僕の心はとてもポカポカしたんだ。