「記憶 純文学」を含む小説

僕にはＳ君という友達がいた。 遠い夏の苦い記憶。

夏になると、母とスイカを食べたことを思い出す ５分で読めるショートショート 隙間時間にどうぞ 柴田恭太郎さんの自主企画参加作品です 【三題噺＃21】「記憶」「スイカ」「旗」 h…

　君の記憶が失われていく度に、僕の鼓動は少しずつ聴こえなくなる。 　僕が死んでも君は忘れる。 　僕が万が一にでもこの世界から消えたとしても、君は僕のことを知らないまま世界を生きて…

白雪工房様主催の自主企画に向けて執筆しました。リンク→https://kakuyomu.jp/user_events/16817330657305767479　選んだお題は「記憶…

統計商品の会社「ＩＰＴＵ」に勤める主人公は、同僚からある秘密を打ち明けられる。個人と組織、記憶と認識が交錯する会話劇。第66回群像新人文学賞最終候補作。

たった一言だけを伝えるために、手紙のやり取りをする二人。 さいごに届いた手紙を胸に泣く賀田 恵は、なぜ蛍に包まれていたのか。 ！！ATTENTION！！ マルチ投稿です。 ハー…

・キャラクター設定 桜田 美羽（さくらだ みう）：広尾小六年生。裏の顔はモテコンサル『倉達 うさみ』。 伊藤 吉廣（いとう よしひろ）：美羽のクラスメイト。明るいお調子者。 桜…

　卒業式の日、私は黒板に書かれた『卒業おめでとう』の文字を見て回想する。 　美術部の厳しい伝統のこと、辛かった思い出のこと、そして優しかったセンパイのことを。

手書きの拙い地図を目にすると刹那、幼い頃の記憶が甦った。 それは二十年前、ある人物と結んだ奇妙な約束。 私はなぜ、その約束を果たそうとしているのか。

向井英理(むかい・えいり)は二十五歳、平凡な会社で働く平凡なサラリーマンである。 ある日、父が再婚相手を家に連れてきた。 何と、それは英理の中学の同級生・江本弥生(えもと・やよい…

ふと立ち寄った古本屋で見かけたのは、あの日の彼女に返せなかった本だった。 ※もやっとするかも。ご注意下さい。 KAC20231「本屋」参加作品

小学二年生の私（はる）は、施設に入ったばかりで、職員の秋子先生に連れられてあたらしい小学校へとやってきた。 いろいろなことが一気に起こって、施設へ来るまでの記憶はおぼろげだっ…

そこは、寂れてしまった商店街の一つだ。 だけど商店街自体が、ひとつの意思を持っている。物ではなく場所自体が付喪神となったのは珍しい。 その場所を通った人々の記憶や思いが長い時間を…

大学生の私と友人のAは毎年11月に行われる地元の祭りに参加していた。「こいつと祭りに来るのは何年ぶりだろう……」私は忙しなく通りを行き来する人々と、暖簾に煙が立ち込める屋台を見や…

山茶花を好きだった女の子は大人になり、 かつて庭に植えてあった山茶花を―― ほっこりあたたかい気持ちになれるお話 ４０字×４０行で書いているショートショート２８作品目 １００作品…

【あらすじ】 　大学院に入り３年目となる“ぼく”は、年明けに提出する修士論文をほとんど書き上げていた。しかし、卒業の見通しが立っているにもかかわらず、《ぼくは生と死の狭間にいるの…

　これは筆者である私、コーノが、介護士としてお年寄りの利用者さんからお聞きしたお話です。 　内容はというと、およそ１００年も前の恋バナを、少し色を付けてまとめたノンフィクションで…

(本文より)おそらく昨日、凍えそうな夜の底に赤子を見た。その時はただの幻覚に思えたのだが、一日が経ち記憶を冷静に分析してみると、赤子を覆っていた靄が晴れ、奇妙な現実味を帯びてきた…

・夜道 舞台はラオス南部、世界遺産のワットー・プーを観に行った帰りに、移動手段を失い、遠い街まで歩いて帰らなければならなくなった男の孤独と侘しさを、大麻を頼りに、夜を画布に、酔い…