「化け」を含む小説

　雪深い東北の果て、鮎川村には小さな里山がある。 　ここには昔から「変化タヌキ」の伝説があった。 　その変化タヌキの末裔、穂吉は、里山の食べ物を捕り尽くしてしまう人間に、一泡吹か…

雪の降る日に拾われた子ネコが愛したのは、飼い主の男の子だった。 飼い主と結婚することを夢見た子ネコは、いつしか、ホントに人間に生まれ変わった。 小さな女の子になった子ネコは、飼い…

鮎川千咲は短大卒業後も就職が決まらず、学生時代から勤務していたインターネットカフェ『INARI』でアルバイト中。ずっと日勤だった千咲へ、ある日店長から社員登用を条件に夜勤への移動…

いたくないのに。

ザイロンの箱（サークファガス）は、古代の偉大な魔導師ザイロンが魔神を封じるために造ったとされる箱。その中に、醜い己の姿を封じたアラクネが、美しいエルフの青年と出会う。

ある日家族が亡くなった。 周りが白黒としか見えなかった俺が道端に倒れている白い猫を見つけた。 その猫の出会い俺が得たものは―――― 「ご・主・人・様？あのメスは誰ですにゃ…

奈良県奈良市にある青ノ丘高校。平成も終わりを迎えようとした春に、三人の幼馴染が入学した。 一人は俺様、一人はガリ勉、残る一人はお坊ちゃま。しかしただの幼なじみではない。彼らは中大…

化け猫が出ます。 住宅の内見をしています。

　「先代が飼っていた猫の面倒を見ること」 　それを条件に、猫飼融は遠縁の所有する家に住み込むことになった。 　「猫屋敷」と呼ばれる古い一軒家に住んでいたのは個性的な猫たち。『竜胆…

日本三大妖怪の大嶽丸は、人間に化け、人間の世界に溶け込んでいた。 ある日、大嶽丸は家が欲しい、と思い、知り合いの妖怪に連絡した。不動産業を務める知り合いの妖怪に。

完成するなり意思を持ち始めた人形は、作成者も知らないことを語り出した。悩める人形に、魔女は呆れ、猫は小首を傾げる。

高校生男子の優と小学生女児のかさねが、師匠のご長寿猫チビ太と暮らす話です。

　化け猫の里は化け猫だけが住む化け猫達の楽園。そこ里に白黒ハチワレの化け猫、コハギがいました。彼が自分の部屋に戻ると、そこにはいるはずのない人間の子供が勝手に寝ているではありませ…

灯火さん主催の自主企画「【挑戦状】私のお題で作品を作ってください！(๑>◡<๑)」のために書かせていただきました。少しでも怖さを味わっていただけると嬉しいです。 文字化けはこち…

深夜の新宿駅１３番線から出発する、漆黒の車体の臨時列車。 招かれるままにそれに乗車した青年、佐倉と立花。 乗り合わせたのは、インディーズアイドルを隠れ蓑にした化け猫、吸血鬼を使役…

完璧な変装で豪邸に忍び込んだ空巣犯。しかし、なぜか後日あっさりと逮捕されてしまって……。

年金暮らしで、時間は有れども金と体力は無いジジイ。同じく爺様のイヌとふたりでぼちぼち暮らし、毎週日曜日にはプリキュアを鑑賞して曜日の感覚をととのえる。べ、別に、プリキュアが好きで…

(エブリスタでも掲載中。 他作の合間に書いているので更新が遅いです ←休載中) ──この世界は物語に侵されている。 とある街のとある通りには、一軒の古書店が佇んでいる。 営…

化け狸が出るという噂を聞き、高尾山にやってきた二人の高校生。だが、タヌキではなく、人の言葉をしゃべるキツネが現れて……。