「わたし 純文学」を含む小説

「かごめかごめ」はいつも、あるニュアンスでわたしの耳に届いた。 それは―― ５分で読めるショートショート。 隙間時間にどうぞ。 結音さん企画参加作品です。 「『わらべうた』を題…

訳あって一人で川の夏祭りに来た“わたし”。 打ち上げ花火のベストポジションを探していると、誰かが自分を呼ぶのが聞こえて── ※Twitter（X）にあげた話と同じものです。小説…

木曜日の英会話 とても楽しみにな時間になった 英語を勉強するのも楽しいし、彼に会うのも楽しい わたしは彼と待ち合わせて英会話に行く ５分で読めるショートショート 隙間時間にどう…

大人になると、頑張ってもどうにもならないことが多い でも、英語は頑張れば頑張っただけ上達して嬉しい そんな中、同じ電車に乗り合わせた人に声をかけられて…… ５分で読めるショート…

【あらすじ】 弘江が進学した高校では、「必ず部活に所属しなくてはならない」という規則が定められていた。中学生のときに帰宅部だった弘江は、消去法の末に美術部と文芸部に志望を絞る。 …

―お品書き― ◇朧月 月が雲に隠れた夜。影が闇となり、闇が影だったことをわたしは知る。 ◇海へ 汚れた両手。晴れ渡る心象風景。迫る生き地獄からの逃亡は、少女をどこへいざなうのか。…

茹だるような暑さの真夏の日。 親子のような少年と女がある墓石の前に立っていた。少年の腕の中には、リコリスの花束が。 少年は言う。 「僕はあなたを殺さねばならない」 「僕は、あなた…

［あらすじ］ ・窓から舞い込んでくる彼女からの「手紙」に書かれている、文章。わたしはそれを「メロディ」にして楽譜を作り、窓の下の湖へと落とす。この作業は、もう習慣となっている。し…

この小説を書きあげなければならぬ――自分の一生をかけた闘いに挑んでいた「わたし」だったが、その決意をくじく事件が起きてしまう。焦燥と悲劇は「わたし」の心身を蝕み、白旗をあげろと「…

イベントが終わり、下宿へと帰る途中、友人の西沢から連絡があったことに気付く。彼と話しているうちに、それとも、彼に後押しされたのか、わたしは胸に抱いている「二つ目の夢」を諦める条件…

まだ東京オリンピックが開催される前、コロナ禍のとある海辺の町。見捨てられたメリーゴーランド。名前のない鳥。廃墟の寄宿舎学校。あなたの……死体。 以前、『まだあげ初めし前髪の』と…

夜が明けるのをしみじみと見る わたしは夜明けの空気を吸い込んだ―― ５分で読めるショートショート 隙間時間にどうぞ

晴れたとき、ふいに降る雨 わたしはつめたさとさみしさを抱え、歩く ５分で読めるショートショート 隙間時間にどうぞ

わたしはキャデラックの卵巣から電波を受信しました。何卒、よろしくお願いします。

アイとマイは双子の姉妹。 そのはずだった。

わたしたち家族にはいつも音楽が溢れていました……。音楽を演奏する喜び。そんな家庭で育った１人の女の子の物語。その旅路の行方は……。物語は幸福感あふれるエンディングへと向かう。（エ…

わたしは雨を眺めながら、恋人を待つ それは静かでとてもあたたかな時間 ５分で読めるショートショート 隙間時間にどうぞ

売れない小説家の「私」のマンションにギャングの娘が転がり込み、「私」の小説を死にゲーに魔改造していく小説です。 【登場人物】 「私」：売れない小説家。独身。ペンネームの下の…

カミナリはわたしを不安にさせる かつてのいやなことを思い出させる―― ５分で読めるショートショート 隙間時間にどうぞ

大好きな女の子、みゆに釣り合う男になるためなら、ぼくはどんな努力も惜しまない。 今日はみゆの誕生日。今日のぼくのミッションは二つ。プレゼントをわたして、もうひとつは……。 ぼくが…