「だれかに」を含む小説

雪乃は生来体が弱いたちだった。今日も雪乃は熱を出した。運が悪いことに、この日は家族みんな出はらっており、家にはだれもいなかった。冬の、寒い日のことだった。 ――雪をはじめて見た少…

ぼくにはふたりの彼女がいる。 それは世間的にも彼女らにもだめなことだ。 だけど僕は本気でふたりを好きだしかけがえのないひとたちだから、嘘をつこう。 この時がずっと続くように。 だ…

徹底的な管理体制を敷くサテライトとそれに反発する武装勢力ファイアフライ、そしてその両者の争いの中で一定した勢力に属さない人型兵器MDを駆る傭兵集団ファルコナーの3勢力が荒れ果てた…

40年前に行方不明になった少女の身代わりとして生活していた少年の前に新しい世界へと誘導する者があらわれる。 彼は敵なのか味方なのか。 「アリスを救えば夢は叶う」その言葉の真偽がわ…

　ガード下では、あなたの悲鳴は誰にも聞こえない――。 　肝臓が、壮絶に、終わる――。 〝好きな人が出来た〟 　親友に告白された醒ヶ井小春（さめがい　こはる）は驚愕する。 　片…

○とある町、とある小高い丘のうえに、学園都市が心臓部、私立・翡翠ヶ丘学園はあります。 学園都市という一見聞きしに珍しいアカデミー都市群は、翡翠ヶ丘幼稚舎、小等部、中高一貫男子校、…

不定期日記

就活っておかしい。 けど、だれも文句をいいながらやめることはできない。 矛盾だらけのデスゲームを私は生き抜けるのだろうか。 大学に入るなり、学科長から「君ら就職先ねーですか…

短めのホラーです。 引っ越してきた新しい部屋は日当たりもよく、駅にも近い。 格安で借りられて、わたしはなんて運がいんだろう！

何もない普通の高校生、織村快 彼にはだれにも言えない秘密があった それは、彼女が人気アイドルだということ

山深い村の美しい娘が手にしたものは、一体何だったのか——。 幸か、それとも罰か。 ひとが求め続けるものの本性とは、結局だれにもわからない。

メインで書いている小説とは無関係な詩を集めたものです。 たまに思いつくと更新します。 若干、恋愛描写が含まれる場合がございます。 苦手な方はご注意下さい。

『人間と人外のカップリングは大体人間が先に死ぬ』『人外が眠りから覚めたら交際相手が現世にいなかった』みたいな人外ネタの王道ネタを念頭に置きつつ『不死を獲得した人類』の要素を入れた…

とある女子高校生のごく普通の日常がある日を堺にガラッと変わる。 親友だと思っていた人たちは遠ざかり、唯一頼れる存在の親にすら声が届かない。この行き場のない思いはどこに吐き捨てれば…

記憶の相続が可能になった社会。 相続すれば知恵や経験が容易に自分のものになる。 しかし、記憶を受け継いだ自分は、はたして自分なのか。 ＊「小説家になろう」に投稿しています（名義…

誰かに届けることはないけれど、吐き出したい想いは、だれにでもあるはず。 それは嬉しさ、寂しさ、怒りや悲しみ…形は様々。 そんな想いを短い詩にしました。

　ある朝の通学中、主人公は突然出会いがしら、美少女にナイフで刺されてしまう。 　しかし気が付いたとき、何故か主人公『ユウキ』と少女『アリス』の２人は、見知らぬ場所に閉じ込められて…

十二ある暦月には、驚く数の別称があります。たとえば十二月の別称は、有名な師走を除いても五十種以上です。 興味が沸いたので、それぞれの月名から連想される物語を綴ってみました。 どこ…

　もちろん未来人が未来人たるには証拠が必要で「未来から来たよ☆」とかどんなに可愛く言ったところで「そうだね最近暑いしね」みたいな生温い視線はやれても信じてはやれない。やはり証拠が…