なぜこれに手を出してしまったのかと言うと、カクヨムの知己(ロンパイア氏)が本作にレビュー書いてたのを見たからなんですが、文体が私的な随筆文みたいな口調なので、小説と言うよりは日記を読むような感覚で、すらすら頭に入って来ました。
美男子たちの同性愛を扱っていますが、女子もたくさん出ますし、彼女らも恋愛に絡んで来るので、言うほどキツくはないです。
というか馨子さん、超可愛いじゃないですか。ネコかぶりのお嬢様。作中では猛獣かぶりとまで呼ばれてましたが(笑)。
学校ではおしとやかでも、屋敷では砕けた口調のざっくばらんな女の子。これはギャップ萌えですね。そんな彼女に玉砕してしまう大地くんが不憫でなりません。
作者の本命としては、馨子さんに振られた大地くんの心の隙間を埋める役として、BLをぶっ込んでるわけですが、馨子さんパートだけでもほろ苦い青春モノとして楽しめると思います。
現在、綾人編が始まりましたが、こちらも超絶ブラコンな妹キャラが登場するので、BL臭が希釈されており、むしろこれは妹萌え作品ではないだろうか…と快哉を上げたくなりますね。良いですね妹。まぁ作者の本命はイケメン生徒会メンバーなんでしょうけども(笑)。
いやぁめちゃくちゃ驚きました!
地の文を窮屈に思わせない描写を、徹底できる利点が強い斬新な表現法の数々!
作者様の人間性を丸ごとトレースしたような文章が、ここまでユーモラスでかわい気のあるモノになるものなんだ、と。
五人の描写もさることながら、三人称視点である自分のキャラクターすらも作り込まなくちゃ満足できない――
そんな執念とバイタリティを感じます。キャラクターの認識外に位置する地の文に返答した時は笑いました。新鮮すぎて(笑)
ドラマCDとかにそのまま移植しても面白そうで良い……すごく良い……。
拍手しながら続きも楽しみに待っています!(ノ゚ー゚)ノ☆パチパチ-
ではまた、本日もお疲れ様です。