「高校生 純文学」を含む小説

"それ"は毎年夏に開催される。 約2年半の軌跡がその10分に込められる___ 私達の、かけがえのない青春であり、一瞬だった。

ノンフィクションの掌小説です。高校生の少女が先生に絵を見せるお話。

「──大丈夫です。私、八月三十一日に、寿命で消滅しますから」 人付き合いが苦手な高校生・四宮夏月が引き取ったのは、”白波”と名乗る祖父の遺産、余命一ヶ月のバーチャル・ヒューマノ…

赤の女王に首をはねられる……前に夢から醒めて良かった。 絶妙なタイミングで起こされた。あれは僥倖だった、とアリスは思う。 起こしてくれた姉ちゃんに感謝だ。 ちなみに「僥倖」とは、…

高校生女子ふたりの依存性の百合のお話 ショートショートです きゅん！はありません

【第60回「文藝賞」落選作品】 動画共有サイトでファミリーチャンネルを運営する家族のもとに生まれたぽぽちゃんは今年で高校生になる。みんなに愛されているはずのぽぽちゃんは、ぽぽちゃ…

私たちは普通の恋ができない。 絶対幸せになんかなれない。 絶対誰かを傷つける。 恋したくて恋した訳ではない。決して。 でも私たちは恋の衝動には逆らえない。 歪みきった愛が私た…

【週間ランキング最高69位ありがとうございます！】 高校生の時、「僕」の友人である「彼」は、何においても常に僕の一歩前を歩んでいた。 成績も、スポーツも、容姿も、そして――文才…

「私と君以外、全員ゾンビなんだって知ってた？」 義理の姉の四季は、僕にそう言った。 世界の秘密を、僕だけにこっそり教えるように。 周りの誰もが、意思を持たないゾンビ。四季はそう…

ちょっぴりダークで愛に溺れるような短編たち。どっぷりと深い闇に浸かりたい日におすすめなお話たちです。 ※昔に書いた短編たちを、ストーリーを明快にしてリメイクしたものを含め、短編…

３月３１日。世界は終わるという──。 そんな予言が世の中に蔓延する中での生活は、Ｓ級少女たちとの学園生活。 しかし、その日常の裏では、連続転落事故が今も尚続いており、次第にその快…

この世の中は物語が中心に回っている。そんな世界で国民は物語の為に生き、役を担う。そんな世界でまた、物語を紡ぐため主人公に選ばれた。 少女の名は、藍乃英雄（あおのえいゆう）。 彼女…

永遠とも思える両親の冷戦状態に巻き込まれ、息が詰まる家の中が面倒にしか感じられなくなってきた。それでも両親と暮らさなきゃいけないし、学校にもいかないといけない。全部やめてみたらど…

アセクシャルの遊井薊(24)は高校生でゲイの弟と二人暮らし。休日よく遊ぶグループの木村ちゃんともっと仲良くなりたいな、と思っていたら、なんと木村ちゃんがギターボーカルを務めるイン…

クラスのナルシスト、オオスケくんの本性を探るべく告白をする須川。二人は付き合うことになるが、二人の関係は恋人とは程遠くて。 恋愛と、ナルシストと、太宰治と。奇妙な取り合わせで進行…

120°は８時間なのだ そう豪語する彼は周囲と乖離したテンションに悩んでいる。 彼の理論で言えば120°だけズレているから。 16時から24時。120°だけ早く眠りにつき、120…

処女作の私小説です。忘れることのできない私の高校生時代の大切な記憶を綴りました。

退屈な毎日を淡々と送る高校生の黒川瑞貴は、ある日伊丹と名乗る男と出会う。だらけた毎日を送っている制裁として、24時間以内に友人たちの記憶を消す、と言われた瑞貴は、伊丹が出す6つの…

夢のあとで、私は彼を回収しに掛かる。 昨日まで高校生であった。或いは昨日まで中学生であった。理想的な恋愛のタイムリミットを自覚しないままの昨日は終わり方を告げぬままに今日となった…