「落ちている」を含む小説

一話目の主人公、「北村つばき」から繋がる人間関係と四季をテーマにした恋のお話。 『ずっと続く幸せを』 つばきには幼少期からずっと仲が良い大切な幼馴染がいる。 彼女の名前は「坂本…

　気候変動で滅びた、とある世界の中で旅をする一人の少女と一匹の機械仕掛けの鳥。 　彼らの目的はただ一つ。 　自由の象徴、『海』にたどり着く事だった。 　自由はどこにあるのか。 …

幸せは唐突に、他愛もなく、呆気なく終わるものだ。 雨の日に両親と買い物に出かけた少年、来醑探真（きしたさがま）は掴んでいる母親の手をブランブラン振りながら満面の笑みで横断歩道を渡…

私は窓から落ちてしまった。どうしたものだろう。後悔だらけの人生だった。私はこの後死ぬのだろうか。

【6300字・完結】 柚木由夢は「普通」の家庭に生まれ育ち、厳しい教育の末に成人するも、男運に恵まれずに右往左往してしまう。ようやく巡り合った男性にも最後には裏切られ、もうダメか…

バイト帰りのある日、俺は道であるものを拾った。よく見てみるとどうやら婚姻届けのようだ。何故こんなものが道に落ちているのか首を傾げる俺だったが、どうやらこれが地獄の始まりだったよう…

「流行してるのは隣のクラスだもん。なんかね、片思いが実るノートってのがあるんだって」 　塾で、小学生の私が友達に教えて貰った、両想いになれるおまじない“レンアイノート”。それは…

夜間の施設警備の仕事を終え、家路に急ぎたい男。 正面からのビル風に抗って歩いていたら、本が落ちているのを見つけた。 本好きの彼は、傷だらけになった本にいたたまれずに拾いあげる……

２０年代後半。世界中に突如として出現した解析不可能な”ダンジョン”が発生して１０年の月日が経過しようとしていた。 ダンジョン内に落ちている石、覚者石を使用すると”スキル”と呼ばれ…

　人間の機械化が進む江戸の世。 　喧嘩と花火は江戸の華とは言ったモノだ。 　人の世は争いが絶えない。 　幕府は衰退し、権威は地に落ちている。 　そんな時代に一本の刀、姫鶴…

「先輩！バレンタインチョコ落ちてましたよ！」　 「え？　僕はチョコなんて落としてないよ？」 「いいえ。落ちていました。これです！ちゃんと先輩の名前が書いてあります！」 季節…

　日本の首都であり心臓、東京。 　都心は見上げる程の高いビルが並び、雑多で、慌しく時間が駆け抜けていく。 　千四百万人近い様々な人間が、様々な思惑を抱きながら生きているこの土地…

落ちているバナナの皮をよけて、走れ。（※重複投稿しています）

動物の死体を見て何を思っていいのか、心の動かし方を忘れてしまった。 どうでもいい、あってもなくても変わらない一日のこと。 タイトル『ソウル・マイニング』は、UKバンドThe T…

「たとえば幸せが目に見えるとしたら、どんな形をしてると思う？」 いまいち暖房の効かない部室で、お湯を入れたカップ麺を前にして先輩は私に尋ねた。 先輩はこういうぽっかりと空いた時…

　はじめまして。僕は倉美月春夜。少し前に最愛の人と結婚をして幸せに暮らしています。どこにでもいる普通の人間で、普通の生活をしている普通の男です。唯一、違うと言えば、僕の最愛の人と…

2021年7月に開催された「風景画杯」に参加させていただいたものです。なんとグランプリをいただきました。

部長の名前は一樹(いつき)。私は部下の絢(あや)。 絢は２年前にも一樹のことがが大好きで恋に落ちている。 … クズも案外悪くない。 心は満たされてはいけない関係。 だけど身…

　カクヨム甲子園でダメだったからって、その敗北は人生の一ページでしかない。 　しかも文学の基準なんてものは万国共通じゃない。　 　遠回りに勝利のファクターが落ちているかもしれない…