「海月」を含む小説

思い出を囚われるか、それも人間性よ。

女の子のカップルがデートする短編小説ともいえないおはなしです。

　安藤まどかの全力は二秒で到達する。中学生最後の春、まどかと立花海月は夜中まで自主練習をしていた。陸上競技の県大会を勝ち進んだふたりはやる気に満ち溢れていた。これは「青春ドマンナ…

　今春から新入生になった立花海月は親友の安藤まどかの部活動が終わるまで、読書をしながら教室で待っていた。これは、高校に入学してからの海月のルーティーンである。しかし、日常はまどか…

定型詩、散文、えとせとら。

夜の住宅地を彷徨っていた陰鬱な主人公・岐路根は、最近街で噂になっていたUFOに遭遇してしまう。UFOから伸びてきた触手状のものを耳から脳内に挿入され、洗脳され、三半規管を侵され、…

都会から田舎に転校してきた、感情を表に出さない少年。ある日出会った渚の少女から「私、クラゲになりたい」と言われ、2人の夏休みが始まる。楽しい日々が続いていた矢先、水族館に行った2…

「命あれば海月も骨に出会う」ということわざがある。長く生きていれば、海月も骨に出会い、骨の有る身になるかもしれない。そんな滅多にない幸運があるかもしれない、そう言う意味だ。 僕…

そうだよと言ってくらげさんは俺の方を見た。そしてもう一度、もうすぐ死んじゃうんだよと言った。 海月は水槽の中をゆらゆら漂っていた。 2021年3月に全文投稿したものです。読み…

海を越え山を越えてこの街にやって来る『夏』は、いつも『呪い』を帯びている。 今年もまた、呪い呪われる夏が来ていた。

春――高校生になった坂本海月（さかもとみずき）は都会の高校に通うため、学校の寮に引っ越す。その矢先に起きた有り得ないような「あたりまえ」の出来事により、思いもよらぬ「何か」と出会…

　ある夏の日に碧《あお》は、海辺の堤防に佇む青白い光を見つける。碧はその光に惹かれ光を追った。碧が見た光の正体とは。碧はその光に何を思うのか。 語り部朗読BAR｜北条むつき 様…

今からほんの少し先の未来。なんてことはない日常。今日も、見上げた空には『海月』が浮かんでいる。

ウミガメのスープ問題です！

クラゲの存在と未練とか、いろいろ

海月 僕にとって彼女は月だった。 他のものが霞んでしまうほど眩い輝きを放つ月。

新調したヘッドフォンから雑音がして困る僕。 雑音は海月（くらげ）が泳ぐような音に聴こえ、それを聴きながら、雑音が合う音楽もあるんじゃないかと、いくつか曲を流して試します。海月は耳…