青い海月を追いかける

野田 琳仁

「青」

――貴方は「青」が好きですか?


「青」その美しい色の名を聞いて、貴方は何を思い浮かべるだろうか。


 空、海、花、美しい蝶、ラピスラズリやコバルト、サファイア等の鉱石。夏、青春、爽やか、冷たい、優しい、承諾………………


 上げ出したらキリがない。がしかし、実は自然界に「青」という色を持つものは殆ど居ない。世に存在する様々青は人工的に造られたものが多くある。また、青い空青い海、このようなものは見かけの色であり、様々な条件が重なり青く見えているに過ぎない。

 さて、何故青という色は少ないのだろう、その答えは差程難しくはない。寧ろ単純である。それは、他の色と比べ「目立つから」。自然界の様々なものは身を守る為に自分自身を目立たなくさせる。だからこそ、人は青という色に魅力される。無性に惹かれ求めようとするのだ。

 しかし、この自然界にはわざと自らを目立たせる者も居る。何故か? 彼らは、青という惹かれる色を利用し対象を魅力して、毒を使い自分の身を守ろうとするのだ。

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