「怪奇・ホラー」を含む小説

隙間に入り込んでくるものたち。 それぞれの登場人物の「隙間」を垣間見る。 短編小説集です。

引っ越しを決めた「僕」だが、部屋探しは大変だ。 なぜなら「僕」にはどうしても譲れない条件があるから。 ようやく見つけた破格の条件の部屋には――。 「KAC20242」参加作品です。

就職のため上京してきた主人公。 穴場物件も見つけ、大家さんもお隣さんもいい人で… ただ、水道水は飲めたものではないし排気ガスで空気は汚い。 都会で深呼吸する方法は？

武井稲介です。よろしくお願いします

従弟の家を訪れた男は、従弟の娘にあるメモを見せられる。そこには、異常音に憑りつかれた女性の姿が克明に記されていた。 「分からなさ」「繰り返し」「じっとり感」をテーマとして書いた……

近頃、妙な夢を見る。 仏間で弟と話している夢だ。家のどこかで風鈴が時折りぃんと澄んだ音を立てるので、たぶん季節は夏なのだろう。廻り廊下の向こうに見える山々の緑は色濃くて、青褪めた…

不思議なフレーズの張り紙を見つけた。 店長、どういうことですか。

区切りあるまで続く怪談。 百妖語と書いて''ひゃくようがたり'' 「最近人間の話ばかりでキツい。」 「怪異に癒されたい。」 「この世が嫌。」 そんな方々に届けたい。

〇第1部 精神病棟を見舞う任務を引き受けたペテロ修道士は、前任者であるトマゾ修道士がつけた日誌を手渡される。そこには彼が体験した恐ろしい事件の数々が記録されていた。 そして、その…

　植物の座標を観測することで世界にずれが生じていないかたしかめる観測士の〈白井 景〉は、自死をした会社の同僚〈藤野 みどり〉の葬儀に参列するよう命じられ、彼女の故郷である山奥の集…

埋めたのは父さんだよ。

通勤途中に前を通る黒い家がある。いつも雨戸が閉め切られているその家の窓が、ある日開いていた。

ミスカトニック大学図書館から禁断の魔導書『ネクロノミコン』が盗み出された。本を盗んだ男の名はハーバート・ギャルピン。彼が死んだ恋人を蘇らせたことで、未曾有の恐怖がアーカムの街に降…

綛井真海はある日、寂れた廃神社で不思議な声を聞く。 母が家に連れ込んだ愛人に襲われ、這う這うの体で逃げ出した彼女に手を差し伸べたのは、自身を神と名乗る小さな少女だった。 謎多き…

現代日本には知る人ぞ知る都市伝説がひとつあった。 『堕神屋』。 それは誰の記憶からも忘れ去られ変質してしまった神、【堕神】(おちがみ)を狩る者。 女子大生はひょんなことからその…

変わらない日々を送る難浪夢夜《かたなみいめや》。 ある日、怪我をしたうさぎを拾う。 家に連れ帰り応急処置を施すが、徹夜疲れで寝落ちてしまう。 彼が次に目を覚ますと、目の前には見…

首なし女という見世物の噂を聞いた。首を失った女をどういう方法でか延命している、そういう内容の見世物らしいのだけど、それが本当なら素晴らしい。この寂れた見世物小屋を建て直す最高の商…