堕神屋(おちがみや)

千羽 一鷹

Prologue

とあるうわさ

 『八百万やおよろずの神の國。


 この国はかつてそう謳われ、事実多くの神々が信じられていた。


 しかし、今現在もそのすべての神が信仰されているのだろうか。


 忘れられたもの、誤った祀られ方をしているもの


 状態は様々だが、今もなお八百万の神の國というわけでない。 


 では、人々の記憶から消え去ってしまった神はどうなるのだろうか。


 ひっそりと消えていくものも、新たな場所で新たな方法で祀られるも

 のもいるだろう。


 そして、人々に害を与えるものも、悪意を向けるものも。


 それを人々は【堕神おちがみ】と呼び恐れているのだ。』



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