「浮かぶ」を含む小説

　私がまだ幼い頃に祖母は亡くなりました。 　祖母の記憶はほとんどありません。幼かったからでしょうが、不思議と印象に残っていないのです。 　思い出そうとしても、浮かび上がるのは、ぼ…

白い砂浜は歯に。黒い海は唾液に。浮かぶ月は瞳に見えてこえーわって思ったよって話

　この世には、消滅するべき人間がいる。 　ただ存在するだけで、人々に害をもたらしかねないほどの力を所有する者。 　人々は彼らを『天災』と呼ぶのだった── 「俺は、誰だ……？…

自主企画を見かけて面白そうだったので書いてみました。 奇妙なものを思い浮かぶがままに書いてみたんです。 ホラーではないかも。

　高校生活最後の夏休み。女子高生の仄香は、思い出作りのため、父が所有する別荘に親しい友人たちを招いた。 　沖縄のさらに南、太平洋上に浮かぶ乙軒島。スマートフォンすら使えない絶海の…

相原三番区帷町牧野帳公園に七年ぶりにトオキョオ（東京）が現れた。 私にとっては初めてのトオキョオで、一目見たその瞬間から私はトオキョオの虜になった。 トオキョオ消失まで残り10…

　どこまでも光も、建物もない、真っ暗闇の『虚無の世界』。生物すらもいるはずのない空間に、ポツリと浮かぶ宮殿があった。美しいその建物に生きるのは、一人の精悍な人間グラと絶世の美女で…

君は、神を信じるだろうか 奇跡を、信じるだろうか 夢を叶えるのは善だろうか 欲望を満たすのは悪だろうか 人間に心はあるだろうか 道具に心はあるだろうか 未だに奇跡が根付く、…

※この作品を読む際、ビューワー設定の文字サイズは小にして読むことをオススメします。（執筆する際、小にして作業している為、文字サイズを大きくすると変な所で段落がついたりして読み辛…

全8話、恋愛モノです。 SFとは言うものの、そんなにサイエンスしていません。

「空に続く海の果て」にある島を知っているかい？ その島の名は、フレイオルタ宙心島《ちゅうしんとう》。 またの名を――原動天。文字通り、天の動きの原点。 つまり、天に浮かぶ星々の動…

「レイド・トリップにログインします。」 ある日頭に響いたこの電子音をきっかけに、俺は異世界へと転移した。 顔をあげると見覚えのある草原が。 「あれ？レイド・トリップ？て…

此処は人間、魔物、亜人……様々な種族が暮らし、諍いの絶えない世界・アスラガルド。 その世界の辺境に浮かぶ小さな島に、ぽよぽよした生き物『スライムさん』が暮らしていました。ある日、…

この世界は生きにくい。 息苦しい。 私から見える景色は他人から見える景色とは違った。 　　　　 父の離婚、再婚、新しい家族、転校、いじめ。 発達障害と診断された私の人生を綴った物…

町に帰郷した青年がかつての同級生と再会し、過去に交わした会話を回想する話。以前に冒頭だけを書いて放置していたものを、なんとなく思い立って、心に浮かぶままに加筆修正した習作です。

T湾に浮かぶ洋上都市、九十九。 急速な発展により開発の遅れた１つの地区”第９地区” 通称『ナインゲート』 貧困と腐敗が広まりスラムと化していた第９地区に 平和を取り戻すため、”ダ…

瀬戸内に浮かぶ小さな島。そこで過ごすカッキーたち中学生は高校進学を控えていた。そこへやって来たのは季節外れの転校生。彼女の存在が幼馴染の面々を少しずつ変えていく…。

音楽船と呼ばれる飛行船が、 異世界の空に浮かぶ島々をゆるやかに飛び交う世界。 食道楽の高貴なる御方のために 空飛び屋たちが島々を巡る。 さまざまな異世界の食の記録を集めた、 そ…

空に浮かぶ人類最後の都市、エリュシオン。 たった一億の人口が暮らすその都市は、地上から逃れたことで星が生んだ毒たる【瘴気】から遠ざかることに成功していた。 都市にとって目下問題な…

那毱、留、誠の3人は、月が二つ浮かぶ異世界へとトリップしていた！ しかも、20歳を超えた社会人の彼らの姿は、どうみても4、5歳児。 走ろうものならこけ、頑張り過ぎれば眠くなる。 …