「暗いかも？」を含む小説

お題「頼まれた夕日」で書いた2000字短編です。 魔法使いの召使いシリーズの続きとなります。 今回は結構暗いので、ご注意下さいませ……

私は、小さい頃から資産家であるお爺様に厳しく躾けられておりました。暗い地下室の中、お爺様は私に決まった言葉を教え込んだのであります。 「右へ進んだら左を向け。足元の凹凸に手を入れ…

三十歳を過ぎて処女を卒業した。相手は妻子持ちの職場の上司。 誰にでも優しくて子煩悩なはずの上司の鞄にはいつもコンドームが常備されていた。 「令和の私小説」「墓場まで持っていく話」

平太が生まれ育った北陸の街は冬の間、白い雪に覆われてしまう。 その街で生まれ育った者は皆、仲間となる。 そして、街を出た者は皆、よそ者になる。 目には見えない小さな掟が全ての街か…

暗いなか目を覚ました男。そこは人の見当たらない見知らぬ世界であった。 命の危機にさらされながらも生き残ろうと必死にもがく。ここはいったいどこなんだ。 そして明かされる『この世…

ある夜、僕は馴染みのプール・バーで、不思議な魅力を漂わせる謎の青年と出会う。 彼の身の上に関心を寄せるものの、彼は譲れぬ一線を頑なに守り、僕の友情を拒絶するのだった。 僕は彼を忘…

死んだと思っていた和也は、王女様のミリアに膝枕をされながら目が覚めた。 現実世界がつまらないと思っていた和也は、気がつけばこんな自殺の名所と言われる場所の山奥に立っていた。 特…

荒れ果てた地球を棄て、宇宙に拡散した人類。植民惑星でも同じ事の繰り返し、宇宙環境汚染が広がり、正体不明のウイルスが蔓延していた。環境再生科学者ブーリは、地球で銀髪の少女を拾う。賞…

近現代の中央線、その沿線には雑木林が広がって、多くの生き物が人々の隣に暮らしておりました。暗い夜道をぽっかり照らす電灯の下で出会ったモノはいったいなんだったのでしょう？　今よりも…

暗い感じの短編です。 鬱要素がお好きな方にどうぞ。

妹が死んだ。その悲しさを紛らわすべく学校に通ったが、俺は学校でいじめられ暗い日々を送っていた。高校の入学式、行き過ぎたいじめにより体育倉庫に監禁された俺を、一人の少女が助けに来た…

お姉さんが家出した女子高生を拾って泊めてあげる話です。終始暗いです。 自殺など繊細な話題を匂わせる描写がありますので苦手な方はご注意ください。 この物語は、法律・法令に反する行為…

ピエロが死んだ。 世田谷の広い公園の雑木林の中ほどの、公衆便所の用具室に押し込められ・・・。 こちらも、覚醒剤の過剰摂取だった。 「心当たりがあります」 と、孤島の捜査で知り合っ…

「……なんとかならないかも」 　新入生の月波幸人(つきなみゆきと)は、新たなる学び舎を目にして、思わずそう呟いた。 　沼黒高校。通称「ヌマ高」。 　神奈川県最低の偏差値と、…

檻。あるいは地獄。 そう呼ばれる暗い廊下に迷い込んでしまった曰くつきの高校生、三涙怜香は頼もしき父と愛しき布団を想いながら地獄の路を進んでいく。そこで出会ったのは彼女にとっての…

記憶を失った状態で異世界に転生し、最果ての村で目を覚ました俺。覚えているのは「トーア」という自分の名前と、俺が元日本人であることと、『原初の魔法』とかいう妙な魔法を使えるというこ…

地下鉄の終点で寝過ごした俺は、真っ暗な回送電車の中で目を覚ました。 乗っているのは俺だけではなく、車両の中は気配のない乗客たちでひしめき合っている。 回送電車に人が乗っているはず…

主人公美空菜(みうな)は飽き飽きしていたこの世界にも 一つだけ好きなものがあった。それは 「空」だった＿。 高校に行く途中弱った野良猫を庇い、車に轢かれた。気を失った美羽菜は暗い…