pulse

ジブラルタル冬休み

Modify me

明日につながる道は、黎明の音を纏ってノガノガ喚き散らし、一瞥もなく世間体を狂わせ、その都度四角くなって耐えたり、人間が動物であることを知らぬ愚かな人間という動物を動物らしい動物たらしめようとする人間らしい人間たちの動物らしさを人間を以て示したりと、扁平な光で嘆かわしく軋轢まくっていた。

すこし外の光が眩しいので、節電に街に出る。貴方の片鱗と、吃音の余り物が肩を寄せ合って闊歩している。少しの普通も、膀胱があって、そして消える。衒学者は涙を流しつつも少しも甘えたりしない。バカを蹴り付けて、リアルな実行には時間と力が要るからか、コソコソする。何とも言えない不束でけったいな動物性脂肪の自分を、燃やしてしまいたくなる。だがそれすらも、肥太った自分という脂肪に憚られ、踏ん切りがつかない。そばにいるべき人の、ノイズにまみれて駆逐された姿はケツから順に覗き込まれ、その交錯に命を相照らし、そして夜が来るようなお役御免。脚の中で、訃報だか祝杯だかわからなくなって泣こうともせず、血の条約書、ぺらぺらめくって、そんなに気にしなくてもいつしかうまくいくだろうなんて言いながら、本当は逃げたい、という声は変わらず聞こえている。

痛みなく燃やしてくれとそう口に出そうとして、ふと現実が目の前を掠め、手を汚す子供を見つめ、実態を求め、ぞわりと内腿を強ばらせて諦める。支離滅裂な思想に嫌気がさす。ここから地獄が訪れる。炎だ、焼いてくれ、炎だ焼いてくれ、炎だ焼いてくれ、脂肪だよく燃える松脂松脂松脂。頬まで綺麗に汚れた。せせこましい身体にいっぱいの重石をつけてのろのろ横たわりかける人物は、諭すように、無視。

突き回す。

Phalce Halking

でも、頭が和牛になっていくような言葉遣いで少しも拘泥しない白濁したビジョンこそ撒き散らせど、泡沫のように紙の塊は吾妻鏡を読みにどこかに旅に出てしまった。

ばっくれて、どこも行き場がない。

鬱屈とした、ハレルヤ、夏が終わる。

いつの時代も、ポロポロと夏は爪で掻き切っては知らん顔。何も得られなくても、何か手にずっしり持った気になって、暴れた咳のこともなんだかSnowのセピアのようであった。

馬鹿げてるよ、馬鹿げてるし、両方の夢が覚めづらい。松葉杖をついた賞金。寝転がってなんとなく希望的観測ばかりが震えていたあの頃よりもさらに蒸し暑くて、締まっている。

ぐるぐる、夏が終わる。

収縮して仕舞った!

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