「中華もの」を含む小説

「そうか、浩然（ハオラン）は僕が言ってる意味が分かるもんね」 酒村希（さけむらのぞむ）にこう言われた範浩然（ファン・ハオラン）。 浩然は中国生まれの日本育ちで、日本語しか話せな…

　瞳（トン）国の高官である夫の章絢（ヂャンシュェン）と、特殊な能力を持った画家である妻の子淡（ズーダン）は、紆余曲折を経て結婚し、幸せの絶頂にいた。 　ある日、西の国境で天女が連…

西蘭国の司書房の舎人として、出仕することとなった主人公の月涼。（厄介ごと引き寄せ体質） 男装して、今日も秘密裏に皇室の機密事項を処理します。 面倒なことに巻き込まれませんように！…

蒼月は天才と名高いアゥマ（浄化物質）使いにして、新米茶師の十六歳の少女。修行半ばで両親が他界したため、店主見習い兄と先々代茶師の祖父と共に老舗茶葉店である心葉堂を切り盛りすること…

古き東欧から中華を彷彿させる剣と魔法の異世界『麗蘭（れいらん）』。 そこに、重い病で死を覚悟した高校生の隆司(りゅうじ)が、桜花という少女に伝説の軍師「隆聖」と間違われ、病室から…

葆国の女官李明麗は幼い皇太子琥諒元の侍女として仕え、多忙ながらも充実した毎日を過ごしていた。 皇帝の覚えめでたい能書家である文官林文徳もまた、東宮府の蔵書閣に勤める傍ら、諒元に書…

凄腕の退魔師として、裏の世界で世界中を股にかけ活躍していた男、「皆月芳竜」。 とある事件の後に心に傷を負った彼は、退魔師としての人生に別れを告げ、世界中を旅した経験と知識を使って…

貴族の屋敷に使える使用人素鼠は、日々の過酷な労働と虐待の末、人柱にされてしまう。しかし何者かによって極秘に助け出される。特殊な力を持つ神官、同じ顔の皇子、果ては神との出会いが無力…

仲が良かった年下の従弟は、再会したらなぜかそっけなくて……。 恋愛未満の初々しい物語を目指して書いてみました。 「冬の蝶」よりも、時間軸が前の物語です。冬の…を読んでいなく…

キャッチコピー通り、ちょっとえっちなシーンがありますので、お楽しみに。 楊貴妃の波乱に満ちた人生です。 よろしくお願いします。

汪国の妃、玲秋は確かに死んだ。 皇帝に愛されることもないまま、謀反を起こした皇子紫釉の命により生き埋めにされた。 けれど玲秋は生きていた。 しかも、2年も時が戻った状態で。 …

未榻甜珪(みとう・てんけい)は、宮廷書庫室に勤務する新米官吏である。 ただしただの新米官吏ではない。『仕官して半年で宮廷書庫室の存在意義を変えた』と言わしめる、大変優秀な官吏であ…

台湾有事、という言葉を聞いた事があるでしょうか。 実は中華人民共和国による台湾侵攻というのは、もう10年以上前から計画立案されていた話なのです。 平和ボケした日本人は、そんな事…

中華後宮を舞台にしたゲームにおける〈稀代の悪女〉に転生した『私』は、ゲーム知識を総動員して破滅を回避したのも束の間、ハッピーエンドの真っ最中に、まさかの毒殺されてしまう。 それで…

読者のみなさま、いつもありがとうございますm(__)m 角川ビーンズ文庫様より『華月堂の司書女官』好評発売中☆ カクヨムにて、発売記念短編を掲載中 ・『華月堂の司書女官　幼な…

色が識別できない姉の目を治すため金を稼ぐ妹。物盗りをしていたが捕まり、センという男に仕えることとなった。 彼女の周囲には墨の雨が降るという。それは姉が見ている景色と同じだ。

　敗戦間近の深夜、燦軍大将の皇子加羅の身代わりである姉の綺羅は、腹心の裏切りで罠に落ち、敵国煌の皇子の囚われ人となった。 　敗国の王族として悲惨な運命を辿る。はすが、用意されたの…

恋人との別れにより生まれ育った流派を追い出された依依。 城下町で祖父と共に新たな道士隊を立ち上げるも、日々金欠状態。 断腸の思いで兄に借金をしに行くと、兄の上司がキョンシーに悩ま…

岐崔動乱から四年。ようやく官位を得た文輝は武官としての任に励んでいたが、ある朝、不思議な伝頼鳥が届く。そこには湖水の向かい・沢陽口の城郭に異変が起きていると記されているが、誰が発…

関係性が平行線のまま全てが終わっていく、女帝と女武官の百合中華掌編です。 ※pixivなどにも掲載しています。