「あの☂」を含む小説

イリアスに続き、あの名作「オデュッセイア」を現代人が（皮肉たっぷりに）解釈したらどうなるのか？　試してみました。またもやセリフはインチキ関西弁です。インチキ関西弁で怒鳴り合う神々…

僕はクラスメイトである美沙希のことが好きだった。 仲良くもしていた。 少なくとも嫌われてはいないはずだった。 だから、こんなことになるだなんて…… あの頃の僕は思いもしな…

直史と大介は二年夏の甲子園の後、急遽U-18世界大会代表の補充要員として参加を要請される。実は隔年でしか行われないと初めて知った直史は、己の打算もあって珍しく意欲的に参加する。し…

『シェラザード』 このお話しの主人公である「エルフの王女様」。 『セシル』 シェラザードが幼少の頃より、常に張り付いている“側仕え” 「はっきり言って鬱陶しい（シェラザード談）…

夢月七海さまの自主企画「同題異話・四月号　　はじめましての距離」参加作 同じお題で皆で話を書こうというものです。 https://kakuyomu.jp/user_events/…

少し脚色している箇所もありますが、ほぼノンフィクション。 幼い頃のできごとだから、脳内で微妙に事実と変わっているところもあるかもしれませんが、今感じる気持ちはあのときには感じなか…

【あの子は今、どこでどうしているのだろう。僕のように汚水をすすり、常に腹をすかして、それでもただ変わり果てていく世界を眺め続けているのだろうか。そんなあの子の姿を想像するたび、僕…

　あの小高い丘の上に建つ大きなお屋敷には、一風変わった夫婦が住んでいる。それは、妻一人に夫十人のいわゆる逆ハーレム婚だ。 　ある日、一人の夫から、目をつむったまま、夫たち一人ひ…

細野 空は幼い頃に命を救ってくれた恩人のノノカと約束をした。 「私の変わりにこの子を……守ってあげて」 呪縛の様な言葉に彼はただ「はい」と答える。 それがどんな難題か幼い空は理解…

　故郷の春はいつも似ていて、でも同じ顔をしている年はひとつもなく、懐かしさが大人になったあなたを馳せた過去に戻そうとしても、どこかがかならず違っている。流れていく時間は、あの頃は…

ーー覚えてる？《橘花　紗夜》、死んだ"らしい"よーー そんな連絡を受けた夜は、生暖かい夜風に吹かれ、桜が散り始めていた。 タクシー運転手の鳴海　真斗（なるみ　まさと）は、中学校…

ーPM ５：１４ー いつもの時間、いつもの車両。 そこにはいつも、あなたがいました。 彼女とラブラブな彼。 ぴったりと寄り添って彼女を愛おしそうに見つめる彼の表情はとても幸せ…

君は今幸せですか。 君の手を離してから何年たったのだろうか。 笑顔を思い浮かべるほど山桜が脳をよぎる。 16年前の僕にとって、掛け替えのない出会いだった。そんな出会いが今は…

恋人にこっぴどく振られたオレは吉岡の経営するバーに行った。そこで記憶を無くして目覚めると、オレは吉岡のベッドで寝ていた。 母親に捨てられてもなお母の面影を求めてしまう。そんなオレ…

男子高校生【木下歩高】と、その彼女【囃火乃香】。 彼ら2人の、夏の、恋の物語です。

「儂は認めんぞっ！　聖王の血を引くお前が、穢れた魔族の娘と結婚するなどっ！」 「認めてくれなんて言った憶えはない！　僕達は結婚すると、伝えに来ただけだっ！」 　父であり王でもあ…

　新人賞の授賞式で、朝野葵はあの日の事を思い出す。もう一度立つ勇気をくれた彼女と出会ったあの日の事を。