概要
ああいうの、サイコパスって言うんだぜ
子どもの頃って、なんであんな残酷なことが平然と出来たんだろう。蟻の行列を潰したり、カマキリを共食いさせたり、蜘蛛の巣を壊して回ったり。
あの時、彼は一体何を思ってそんなことをしていたんだろうか。
これは私と、サイコパスと呼ばれた彼のほんの少しの心の交流の物語──
あの時、彼は一体何を思ってそんなことをしていたんだろうか。
これは私と、サイコパスと呼ばれた彼のほんの少しの心の交流の物語──
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!淡々とした文体で書かれているけれど、なんだか凄い作品です。
帰り道にたまたま見てしまった、クラスメイトの奇行。主人公の波多野さんは正義感からそれを見過ごす事が出来ず、生島くんを突き飛ばしてしまいます。
そのことが切っ掛けとなって、クラスの空気は一変。生島君を虐める流れになってしまう。波多野さんはそんな状況に悩んでいましたが、結局見て見ぬ振りをする結果に。
小学生にありがちなこの雰囲気。読んでいるだけで心が痛くなります。が、当の生島君は………
時は流れ、大人になった波多野さんが見たものは。そして、彼女の脳裏に浮かぶのは、あの時の ————
「虫人間」
哀しくて切ない結末が胸に迫ります。生島君が再び生まれ変われる事を祈ってしまう。そん…続きを読む