「見たくない」を含む小説

曾祖父の残した遺品に入っていたお手紙です。 大正生まれの祖父の見た戦争とは…

俺は死んだ。 　それは突然のことだった。学校の屋上から転落して、地面に激突した。その瞬間、俺は何も感じなかった。痛みも恐怖も悔恨も。ただ、空っぽになった。 　死んだ理由は、いじめ…

地球から打ち上げられた小惑星探査機は宇宙を旅するうちに自我を持ち始める。目的もわからないままミッションを果たし帰還する探査機。長い旅路の果てに彼が見た光景とは…

ある日、僕が裏山で捕まえてきたカブトムシ。それは醜い顔をした人型のカブトムシだった。 でも、瑠璃ちゃんが言うんだ。それ明らかにゴブリンだろ、って。 いやいや。 そんなそんな。 こ…

戦地へ向かう1人の青年は、1８歳の歳に空軍に入隊したばかりの若者だった。 彼には「夢」があった。 真夏のグラウンドに鳴いたサイレン。 飛行機雲の彼方に見た、青の群像。 …

　地球を観察するため、地球人を偵察機として利用することにした異星人の二人。 　先生と助手は、ピックアップした地球人にチップを埋めるための手術をおこなおうとしたが…… 「……？　…

「私」は今夜も救急車を呼ぶ。 父を助けてもらうため。 私は急な病に苦しむ父を抱えながらも、職場のみんなのために頑張る。 だって私は「前向きな頑張り屋」で「正しい人」なんだから。 …

おつきさまの美しいひかりはみずかがみにうつって溶けてしまう。そのままだと、おつきさまの美しさが消えてしまう、と月の子は毎晩、月の光を集めている。 ある日、月を見て女の子が流した…

幼い頃に見た鯨。それは月明かりの下で美しく存在していた。 ・自主企画参加用 ・甲は自主企画のためにつけているものです。タイトル名ではありません。

ダンジョンと街を往復する馬車の御者。 冷たい冬の季節に立ち尽くす。 よく見て、感じて、 きっとあなたは独りではない。

　私はエリアンナ・ヴェルモント、一介の伯爵家の娘。政略結婚が突如破棄され、家族にも見放されてしまった。恥辱にまみれ、屋敷を追われる私。だが、その夜が私の運命を変える。ある名家の公…

こちらのお話はどこまでも、まよいみち様の三題噺スイッチ改訂版様から出していただいた三つのお題、「アスパラガス」、「軍人」、「書斎」を使って書かせていただきました。今日も今日とて愛…

日ごろから好意を抱いている妹は兄の冷たい態度にめげず、絡んでいく。 物語は早朝の通学風景の十五分を切り取ったもの。 相変わらず仲良しの兄妹である兄の日向蒼真と、妹の日向さくら。 …

　ヴァハ帝国に、若く優秀な諜報員がいる。その名はモーガン。 　彼はとある任務で国から見放され、命を投げ打つことになる。 　しかし、白く儚げな少女――シヴィに介抱され、モーガンは奇…

王都ソーシャ。そこには宇宙街という博物館があった。惑星や恒星というおおよそ丸形の展示物を見学するための施設だ。いじめられっ子のマゴラは宇宙街に毎日のように通う。特に「地球」という…

私の起こったことを、思いつくままに書いてみました。 ほとんど殴り書きなので、読みにくいかもしれません。 時系列が現在に向かっているようですが、少し飛ぶところもあります。 ただ、事…

恭介は初恋相手である幼馴染の色葉にオナニーしてるところを見られ、彼女に口を聞いてくれないほど盛大に嫌われてしまう。 初恋に大敗北した恭介は、色葉を吹っ切るためにも告白してきた…

「あなたは大きな月を見たことがあるかしら。自らの光ではないけれど優しく見守っているのよ」

創作三国志。劉備の夫人である糜夫人が死の直前に見た光景。長坂で曹操軍の攻撃を受けた劉備軍は散り散りに敗走する。糜夫人は趙雲に守られながら劉備の子の阿斗を抱いて逃げるが、途中深傷を…

ねぇ、知ってる？ クロノヒョウ様の自主企画 第50回「2000文字以内でお題に挑戦！」企画 https://kakuyomu.jp/user_events/1681733066…