「いやホラーかも」を含む小説

纏綿【てんめん】まつわりつくこと。からみつくこと。まつわりついて離れないさま。

どこで入手したのかわからないが、埃まみれになった学生用のノートだ。ページをめくると割に端正な文字で文章が綴られている。どうやら書き手の学生は、オカルトの類を信じていない現実的な女…

叶海（かなみ）が訪れたのは、どこか不思議な雰囲気の漂うカフェだった。 落ち着いたマスターと、コロコロと表情が変わる可愛らしい店員。そして人当たりのいい常連客。雰囲気が良く居心地の…

男は過去の事がわかる超能力を持っていた。 世間を騒がせる幼児行方不明事件、残念ながら殺人事件であることはわかっている。 犯人もわかっている。しかし証拠が完全に隠滅されており証明す…

幼い娘との約束は果たされないまま父は死んだ。遊園地に行くと言ったのに仕事だという父に嘘つき、と怒ってしまった後だ。 ご機嫌を直してもらおうと急いでいた父……交通事故だった。 自…

＜カクヨムWeb小説短編賞2022エントリー作品＞ 日記を書き続けるだけでお金がもらえるアルバイト。 募集した女性が書いていく日記です。 筆者感覚ホラーですが、オカルト、グロな…

天気のいい平和な1日に潜む奇妙なこと

縁には顔写真と名前と文字列が書かれた、履歴書のような紙が飾られている。

久しぶりにみんなにあったのは同窓会。懐かしさに思い出話に花が咲く。 全員が揃っているその楽しげな会場に主催者である部長の姿が見えなくて。 今年のカクヨムコンはホラーに挑戦しま…

きたるカクヨムコン７に向けて、カクヨムの為の、カクヨムらしい小説が生まれる事を目的とています！ 予定としましては、 ・カクヨム読者が望む小説を調べる 　　　　　　↓ ・カクヨム…

触らぬ神に祟りなしを地でいく最強の守護神に愛された飛鳥井久仁彦は、今日も師匠と二人で祓魔師として仕事をする。 妖怪？　怨霊？　祟り神？　どんなヤツでもかかってこい。 うちの神さま…

「これからお葬式を始めます」 先生の言葉に、クラスメイトは教室の隅へと机を片付け始めた。

【スニーカー文庫編集者】カクヨムプロットコンテスト【担当なります】 https://kakuyomu.jp/user_events/16817330647869497553 ②ラ…

稀代のホラ吹き屋が語る本当のような嘘の話 一話完結の短い話です。

駄菓子屋を引退した幸代は夫に先立たれ、一人暮らしをしていた。 遊びに来る者は誰ひとりおらず、独居老人の寂しさを紛らわす為に買ったのはAIを搭載した犬のロボットであった。

　映像が始まった。画面には砂嵐が映りやがて、正常な画面に切り替わった。そして時刻は午前０４時３０分と記されておりやがて男の声が聞こえてきた。 「あー、テストテスト。　コホン、今…

物心ついたころから聞こえるキリキリと何かを搔きむしる音。それは他者には聞こえない音だった。 婚礼が決まった頃から音は大きくなり、夢に白い指が現れるようになる。 時を同じくして月が…

　気がつけば目の前の鼠男は自分の目の前で夥しい量の血を流しながら倒れていて、空は朝焼けが眩しく輝いていた。 　自分が着ている全身タイツも鼠男の返り血で真っ赤に染まっていた。 「勝…