「浮かぶ」を含む小説

賑やかな看板、手元のスマートフォン、空に浮かぶ月。 私を照らすものはたくさんあるのに、導いてはくれない。 ■2022/11/17 短編集発行に伴い、加筆修正を行いました。 短編…

半裸（ビキニアーマー）の美少女、それは世界で最も恐るべき抜き身の刃！ 水で満ちた宇宙に浮かぶ泡の世界・混珠（こんじゅ）。 その片隅で仲間達との冒険者生活を慈しんでいた、かつてとあ…

　それは、時空をこえた月見草と月光の精霊の逢瀬。俺はその時初めて本気で誰かを好きになる、て事を知ったのだと思う。 　その丘を通る度に思い浮かぶのは、透き通るような白い月見草。儚げ…

運命に導かれた高校生、天野竜星の目の前に空から落ちてきたのは美少女の尻だった。竜星はルナリアン、テンキュウと学校の屋上プールの水面に浮かぶ“月の穴”を通して襲ってくる月怪人たちに…

ユダヤ人虐殺で真っ先に思い浮かぶのがヒトラーだが、彼一人の問題にすり替えては見誤ることがある。そうして同時進行していた、さらなる悲惨なもう一つの「抹殺（安楽死や断種など）」が何故…

月も、星も、何も見えない。 完全なる暗闇に浮かぶ浮き灯籠の光。 そこには様々な思いが乗っている。

コーラルサファイア号の船長代行、帆高徹進は北太平洋に浮かぶ明乃島を訪れる。 島を実効支配している『第二世界及び異能者管理統括管理局』に真っ向からケンカを売る徹進は、仲間を集め、…

　世界は地下からあふれ出した白い砂によって覆われた。 　勢いを増す流砂は陸地を消し去り、文明を呑み込んだ。 　未曽有の大災害の中、人々は砂に浮かぶ壊れた家の屋根や、小型ボートの上…

「僕、生きてるの？」 「生きてるよ」 「ふーん……」 「ふーんって……。変な人」 余命1か月の主人公[僕]は、病室で目をつぶると、いつの間にか学校の屋上で倒れていた。 そこで、…

やはり「桜」と聞いて頭に浮かぶのは美しい和な景色ばかりのせいか、 今回はいつになく、ちょっと純文学的な時代劇です。 太宰治の『走れメロス』を少々パロディにしていたりもします。　

　とある惑星の第三緑化ドームと呼ばれる場所で、管理を一任されている人型ロボットは、アップデートに備えてメモリの消去に取り掛かった。 　百二十年以上ある彼のメモリに思い浮かぶのは……

雑誌カメラマンの山城海里こと『カイリ』は、真冬でも海に浮かぶほどの、海大好き変人。 町医者をしている望月悟は恋人だが、医者は仮の姿。 実は、由緒正しき一族に連なる大富豪。 きっ…

今から数千年後の未来の話。環境汚染を繰り返した人々は、遂に地球の怒りに触れた。 自然を司る『精霊』達に地上を追われた人びとは、天空に浮かぶ理想郷『エデン』での生活を余儀なくされた…

神谷沙月(かみやさつき)は天涯孤独の女子高生だ。 神谷にとって全てだった唯一の家族、親代わりのカガミが一年前……高校の入学式の朝に失踪してから、周囲の全てを拒絶して生きていた。 …

「メリークリスマス！ハッピークリスマス！」 少年は無垢に笑う。決して昼の訪れない、私たちとは違う世界のお話。 「でもね、幸せを願う灯火だけは、空に浮かぶ星のように恒久であるべきな…

戦後、日本がアメリカ５１番目の州となった、もう一つの世界。 二〇〇八年に南米で起きた『災厄』を機に現世は獄界と接近し、そこに住まう罪人の魂の集合体『堕群人《ダムド》』が地上へと降…

海の真ん中に浮かぶ、水のない島。 その空には、魚の骨が繋ぎ止められていた。 その島に調査で訪れたジュールは、ガイドの男に島の伝説について話を聞いた。 ジュールの祖母につながる、島…

御庭番・蛭子十郎太は、御側御用取次である小笠原若狭守に呼び出され、「神部藩でお前の身に起きた事、見た事、聞いた事をありのままを報告せよ」という役目を受ける。 十郎太は困惑しながら…

暗闇に浮かぶ少女は、なにかに釣られて目を覚ます。

中学生の蓮と華が、琵琶湖に浮かぶパワースポットの島の竜神様に願い事を聞き入れてもらい、日本最大の琵琶湖をめぐる環状線で小旅行をするうちに、フィギュアの世界に入り込む。知り合ったド…