概要
水で満ちた宇宙に浮かぶ泡の世界・混珠(こんじゅ)。
その片隅で仲間達との冒険者生活を慈しんでいた、かつてとある地球の少年であった転生者の少女リアラの日常は突如崩壊した。
邪悪な異世界転生チート達の秘密結社、新天地玩想郷(ネオファンタジー・チートピア)の攻撃に惨たらしく殺される仲間達。
そんなリアラを救ったのは、ビキニアーマーを纏う美少女、チートに抗う力を持つ竜の勇者ルルヤ。
今、敢えて古の道を行く時代遅れな奴等の逆襲が始まる!
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!圧巻……!!!
100万字超えの超大作であります。ええ、10万字ではありません。桁が違います。改題前からたびたび拝読してはいたのですが、最早最初のタイトルが思い出せない(ビキニアーマーだけは記憶にあるのですが……)ほどの時を経て、ようやく読了いたしました。
内容については、ここで多言を費やすまでもないでしょう。異世界転生ラノベのみならず、あらゆる物語を超克せんとするその絶望的な営みの凡てを、長編数十編分に匹敵する文量にて存分に語り尽くしておりますゆえ。
というわけで、以下は追記になります。
その特異な文体に加えて改行が極めて少ないため、批判的な応援コメント(このなんとも逆説的な言い回し!)もついていたかと…続きを読む - ★★ Very Good!!五倍濃縮のめんつゆを直呑みするような小説
転生者に与えられた理不尽なチートは、ファンタジーを一変させた。
ファンタジーの領域はその能力によって崩壊。欲望にまみれた者たちによって侵略されつつあった。
一人の少女、リアラも転生者であったが、ファンタジー陣営に味方し、どうにかチートの軍勢を防ぐ。だが、それも保たず、一人、また一人と仲間が伏していく――。
そこに現れたのは、一人の女性。
美しい姿をしたその女性は、あられもない、ビキニアーマーに身を包んでいた。
濃厚な設定と展開で繰り広げられる作品は、第一話の時点でかなりのボリューム。緻密に書き込まれているため、読みごたえがしっかりある小説だ。 - ★★★ Excellent!!!ファンタジーvsリアル
まだ多くを読んだ訳ではありませんが、この作品にはある種の対立構造が込められていると思いました。敵である異世界転生の特異能力持ちの悪集団は、この世界のことを幻想と呼び、自分たちのことを現実と呼んでいます。
いわゆるチート狩りにカテゴライズされる作品になるかと思いますが、文体や設定などはどちらかというとクラシカルな系統に属するものを感じさせ、昨今の異世界転生ものとハイ・ファンタジーものの対決のメタファーな気もします。
そこまで深読みせずとも、その重厚なボリューム感に圧倒されること間違いありません。ライトノベルの名の通り、軽めが好まれる時代ではありますが、重さと厚みを求める方に是非お薦めです。 - ★★★ Excellent!!!この作品を読むこと自体が異世界への転生そのもの
この作品は文章が書かれているのとは違う。
物語が描かれているのとも違う。
……世界が創られている。
世界創造。
筆者の綿密な世界観の構築、豊かな描写力、個性的で魅力的なキャラクター達の見事な舞闘。これらが、複雑かつ強固に組み合わされ、まさしく異世界を造りだしている。
言い換えてしまえば、この作品を読むこと自体が異世界への冒険……転生と言えるだろう。
読んでいるうちに自然に、物語という異世界に入りこむことができ、キャラクター達の感情に傍らでふれ、迫力のある戦いを目の当たりにすることができる。
是非、貴方にもこの異世界への冒険を楽しんでほしい。
この世界はそれだけ魅力に溢れているのだ…続きを読む