「青春文学」を含む小説

地味で冴えない少年・紘登は、超人的な同級生の麗哉に憧れている。 全く接点の無い二人だったが、あることがきっかけで、放課後の図書室で秘密の時間を共有することになる。 ______…

高校2年生のゆかりは悩んでいた。 季節は梅雨。学校で出された進路調査に何を書けばいいのかわからなかったのだ。 周りに置いて行かれる焦り。家族への抑圧。先が見えない不安。 自分が目…

人生を振り返ると心に風穴を開けるような出来事が誰しも幾つかはあるはずで。小学二年生の頃、転校してきた女の子が背負っていたのは緑色のランドセルだった。それは僕が欲しくても選ぶことの…

高校生活最後の夏。父の急死で叔父の家に預けられた少年「彼方」は 祭りの夜の海辺で、過去を捨てられない女「静」に出会う 限りなく価値観の違う彼らの奇妙な日々に、故郷に帰ってきたオカ…

僕はいつものように目覚めると、リビングに赴いて朝食の準備を始める。サンドイッチを作り、彼女が起きてくるのを待っていたが――。’（『冷たい夜の底で』の続編です）

山本正純さまの自主企画「登場人物にインタビューしてみた！　Part2」への参加作品です。 「最後の夏をもう一度　～キミと居た９日間・忘れられざる日々～」（https://kaku…

僕は大学時代、亡くなった祖父から与えられた海辺のコテージで夏休みを過ごしていた。毎朝、愛犬のヒップを連れてその女性は現れる。僕は彼女と会話しながら、祖父が抱いた遠い日々の思い出に…

清水翔太の新曲「Friday」のビデオを見て、思い出した音と、浮かんだ景色があるので書きました。 夜を浮遊するエルフたちのような若者の姿を、書きました。 東京の夜が僕は好きです。…

「それを捨てたら自分は無くなる。そう信じてた。」 芸歴20年のお笑い芸人「ザ・スクランブル」のボケ 山崎一心は解散を相方の北条にも告げられる。 夢は叶う、諦めなければ大丈夫。…

人生には、小さな奇跡が待っている。 人の痛みは、どれぐらいで癒えるのだろうか。2011年3月11日から10年後、美咲と隼人の二人は仙台に戻ってきた。あの日、失ったものと向かい合…

――人間も同じかもしれないね。無数の人間の集まりが『人間』なのであって一人ひとりの主張は強くない。生まれて、死んでいくだけだけれど、それが連続して――　　 夜光虫の光と寄せては…

「【詳細要確認】「少年」の続きを書いてください！」という自主企画を見て、思い立ったが吉日と書き始めた初作品です。 作品としてのテーマは『凍えるような寒い夜の中、ぽつんと立っている…

　紣川夕李(かせがわゆり)は高校二年生。彼女には秀でた才能がある。それは、〝彫刻〟。幼い頃から彫刻を続けてきた夕李は、あらゆるコンクールで賞を獲ってきた。そんな彼女に近づこうとす…

平凡な青年だった『俺』はとあるきっかけにより合法ハーブと出会う。 自分達の世代を『奴隷の世代』と揶揄する『俺』は自殺しないためにも暴走しないためにも合法ハーブをするようになった。…

山本正純さまの自主企画「登場人物にインタビューしてみた！」への参加作品です。 「最後の夏をもう一度　～キミと居た９日間・忘れられざる日々～」（https://kakuyomu.j…

大学も住む街もすべてが嫌いな女子大生の「私」。他者とうまく繋がれない彼女がすがりつくTwitterのハッシュタグ「#裏垢女子」。それは「誰かの承認を得るために、見知らぬ人に自分の…

絵を書くことが好きな中学生の楓。毎年夏になると祖父の実家へ祖母の御墓参りに行っていた。実家の裏山に登り「秘密基地」で星を見るのが好きだった。中学2年の夏、いつものあの場所に行くと…

養護施設に暮らす双子の姉妹、姉は月に行くことに憧れている。現実的な妹は、そんな姉を疎ましく思っている。互いに分かり合えない姉妹と月の物語。

僕は大学のキャンパスでベンチに座りながら、煙草を吸っていた。ふわりと紫煙が漂うと、僕の心の中もゆっくりと流動していき、これからのことに思いを馳せるようになった。井の中の蛙だってき…

僕の恋とこれからについて