「ミステリ-」を含む小説

　私、全問正解《ぜんもんせいかい》は私立探偵だ。 　私には人には言えない特技がある。 　それは、数ある選択肢において、一度たりとも間違えたことがないのだ。 　テストの選択肢…

ミステリが好きだけれど、論理が好きな訳でない。ただ、ミステリという枠組みが好きで、探偵が好きで、マーダーゲームが好き…。 そんな貴方とそんな自分に向けて書く短編集です。 思いつく…

記憶喪失の中国人少年マーは大阪でＮＰＯ法人職員アンナと知り合う。一旦姿を消したマーは無銭飲食の疑いで逮捕され、アンナが警察で通訳としてマーと再会する。 失ったパスポートが見つかり…

　絞殺事件を担当する所轄警察署の柴塚刑事は行き詰まりを感じていた。 　犯人は、首の骨にヒビを入れる程の力業で成人男性を絞め殺す一方で、現場の物証どころか周辺での目撃証言さえ皆無と…

　一条大和は、『あらゆる言語が母国語である日本語として聞こえ、あらゆる言語を日本語として話せる』という特殊能力を持っていた。その能力を活かし、オーストラリアで通訳として働いていた…

　大学の通学距離の都合で数年後しに帰ってきた地元は、やはり暗くてトンネルの多い不気味な街。同じサークルに所属する同級生に脅されて向かったトンネル。そこで僕は、全てを思い出す。

秘神はいる。

死体があったと仮定する欲望は自殺をもたらすのかもしれないが、生者でなければ自殺はできない。

見切り発車でミステリやってみます。 できるだけ毎日更新、完結目標は9月末！ 第六回こむら川小説大賞に提出した『偶像』の登場人物たちが出てくる、演劇周りを舞台にしたお話です。でき…

娘と母を呪縛する女であることの哀しみ。 何故わたしには見えるのか。 今日も『いる。』

女子大生ミステリ作家・藤堂ニコは自作の宣伝のためにVtuberとなった。 そんな彼女のもとにある日、高額のスパチャと共に詐欺事件の解決依頼コメントが寄せられる。 それはとある未来…

住宅街にある紅茶店。紅茶案内人の店主が、お客さんにあった紅茶を選んで淹れてくれる。一見クールで冷たそうに見え近寄りがたい店主は、実は人付き合いが超人的に上手い。そんな紅茶店に、秘…

　夏休みを利用して祖父母の家へ向かっていた華村清花は、その途中の生け垣から白い手が生えているのを見つける。 　誘拐事件か幽霊か……友人の中川早苗に相談しつつ、生け垣に生えた白い…

岡山県新見市育霊神社。呪いの力があると言われるその場所で、サッカー部キャプテンの名前が刻まれた呪いの藁人形が発見された。 翌日、キャプテンは練習中に足を怪我することに。 呪いをか…

犯人を追っていただけなのに、なぜか私は異世界へ飛ばされました。そこで出会ったのは診療所を営む探偵のファルという男性で、なかなか端麗な顔つきをしていました。 しかし、ある事件を巡…

　2017年春、新聞社の特派員としてモスクワに赴任した本田一馬（40）は、反体制政治家の集会でフリージャーナリストのセルゲイ（38）と知り合う。デモ隊の鎮圧騒ぎに巻き込まれた本田…

［side-Bですべてが反転する］ ------------------------------ 西大路綾乃のもとに届いた、差出人不明の本――予言の書。 予言の書は悪役令嬢である…

名古屋に本社を構える大手興業の山鍋興業の秘密会議室。 その会社の社長である山鍋清彦はある大きな悩みを抱えていた。 そしてその悩みの解決策として、犯罪コーディネーター兼プランナ…

神様を名乗る少年に出会った。 七日間を過ごした。 全てに気づいて死んだ。 だって、そういう物語だから。