「中身」を含む小説

　四年前ほどから頭角を現わした冒険者。 　達成した依頼は数知れず。曰く、その剣は大滝を裂き、竜の群を一人で屠ったとか。 　数多の人を危機から救い、自ら名乗ることもなく、目的を果た…

総合グルメナビレポート ジャンル:居酒屋 店名:妖怪居酒屋百鬼夜行 住所:幽世のどっか 営業時間：金曜日ＡＭ２：００～ＡＭ５：００ 店主からの注意書き:基本は妖怪のお客…

人間の外枠が見えなくなる眼鏡。 その眼鏡をかけると、人間の中身が見える。 煤で汚れた灰色の布きれ、暖かな光、空気中の塵を引き寄せるピンクの引力、白く柔らかな羽毛の塊。…

私、文原ありす。読書が好きな中学一年生。 ある日、担任の先生に押し付けられた図書室の本を返却した。 だけどこの本、貸し出された記録のない『無許可持ち出し本』だった。 誰かが無断で…

　ある日、スラムに近い孤児院で育ったメリッサは自分が聖女だと知らされる。喜んで王宮に行ったものの、平民出身の聖女は珍しく、また聖女の力が顕現するのも異常に遅れ、メリッサは偽者だと…

3人のたいして目立つところのない普通の冒険者は酒を飲みながら日ごろの愚痴のようなそうでもないような特に中身のあるわけでもない会話をする。

『アコは……俺が守護(まも)る』 　主人公、空野俊介はVtuberを見る事と炎上ウォッチングが趣味な事を除けば普通の高校生である。 　ある日、インターネットでよく炎上しているV…

≪トンマ≫こと東雲（しののめ）真（まこと）は、委員長（実際は委員長ではない）と呼ばれているクラスメイトの少女・七月（ななつき）雫（しずく）に助けを求められる。 「トンマくんに、お…

同人誌即売会に参加していた柴村結子は高校の同級生での吉鷹晶に再会する。 結子は高校時代絶大な人気を誇っていた吉鷹晶にあまり近付きたくなかったが、一般人なのに仕事で即売会に行けなく…

僕には誰にも言っていない秘密がある。 実家の隣にある空き家。実はそこに、美しくて恐ろしい魔女が棲んでいるのだ。 「あら、お姉ちゃんのカラダで興奮しちゃったの？　キミは変態さんだ…

「貴様とはもはや親子でもなんでもない。一週間以内に出ていけ、この恥さらしが」 　ラインツ伯爵家の四男として生を受けたシズク・ラインツは、１５歳の誕生日に無能だからと家を追放さ…

家の整理をしてたら懐かしい紙に短歌が書いてありました。 その短歌は成人式という節目が近くなった時に書いたと思う物で久々に見ると照れるものです。 タイトルの由来はここから来てます。…

　いろいろ危なっかしい王子の補佐として望まれた公爵令嬢はお役目を果たすため地道に足場を固めていた。 　唯一の失敗は王子の行動を放置していたこと。 　いきなり婚約破棄を言い渡され…

「まずは急な婚姻に感謝する、ユリアーネ・ベルンバッハー伯爵令嬢、いや、これからはユリアーネ・アードルング伯爵夫人となるな」 「？…はい」 彼女の目の前にいるのはこの伯爵家の当主を…

ローズマリーは婚姻のため隣国へ嫁いだ。 彼女を迎えたのは仕事ができると有名な伯爵閣下。 「これは楽ができるかしら」などと思ったのもほんの一瞬。彼が持つ領地は貧困に喘ぐ「テコ入れ対…

推し活をテーマにブログでよく見る体験レポ風に書いてみました。登場人物は、全員存在しません。

人間の血を吸う吸血鬼の様な非人間。 それを皆は血怪（イーター）と呼称する。 それが第二次世界大戦後の日本に溢れ返った。 そんな世界に生きる大学生　弥勒　善。 彼は大学生となった…

　私、一ノ瀬　みなみ、小5。 私には、保育園のときから、大好きな男の子がいる。 彼の名前は、妹尾　想太。彼は、アイドルを目指していて、日々、ダンスや歌やピアノやギターなど、いろん…

　ピンクと黒を基調として、リボンやフリルをふんだんにあしらった特徴的なファッション――地雷系。そういった服装を好みながら、中身は世話焼きな女子高生・雷原甘音が秘めた願望――「誰か…