「歴史/時代小説」を含む小説

　その男、尻商人だった。 　尻、といっても本当に人や動物の尻を売り買いするのではない。野獣や物の怪が巣食い、庶民が立ち入れないような野山深くで種々なる山の幸を採り集め、方々の町…

鳥羽伏見の戦いに端を発した戊辰戦争。東北の諸大名家が次々に新政府軍に恭順する中、徳川につくか新政府軍につくか、頭を悩ます大名家があった。蝦夷地唯一の大名・松前家である。 これは、…

辛い人質時代を乗り越え、戻ってきたぜ尾張国。 颯爽と馬を乗りこなして解放感に浸るはずが、尻から転落して気絶。 ついでに前世の記憶が溢れ出した。 なんでだ？　普通は頭を打って、思い…

　中国は南北朝時代の中頃。 　南朝にひとりの老将がいた。 　その名は周盤龍。 　六十七歳という高齢でありながら、迫り来る北朝の大軍にただ一騎で突入して勝利を収め、天下にその名を…

　河内の悪党として鎌倉倒幕に貢献し、湊川で果てた父正成の遺志をそれぞれの形で受け継いだ正行、正儀の物語。 正成の物語はこちら https://kakuyomu.jp/works…

ふと思ったんです。 何で人は、いつまで経っても忘れずに、覚えているのか？ テレビや小説、漫画や絵、あるとあらゆる、人間が創った創造物の中に、 『それ』があったとしたら？　 そんな…

戦国時代、佐賀の弱小領主から大大名へ飛躍し、九州三強の一角を担った龍造寺氏。 ここでは飛躍期の当主、隆信と、その前半生の最大のライバル、神代勝利との間で起きた抗争について描きます…

　死体を見ない日など無い、この世の地獄とさえ呼ばれた五胡十六国時代の冀州。 　死体漁りの盗人たちが偶然見つけた匣は、漢の時代にまでさかのぼる呪物であった……。 　三百年の時を越…

人を殺さずにはいられない少女と、不死の身体を持つ従者が、互いの身体と心の秘密を解き明かしていく物語。 暫くは週一更新予定。

【小説家になろうで連載しています】 ある男が目を覚ますと稚児になっていた。 気が付くと戦国時代のある名家の嫡男に生まれ変わっていたのだ。 しかし、自分が想像していた名家と実際…

岩動浩一郎は、日本剣術の行く末を憂う者である。 学芸員として、幾つもの日本の伝統武芸の衰退と、剣術流派の失伝を見つめてきた。 些細なきっかけで出会った、失伝した大流派、鏡新明智流…

　八代将軍徳川吉宗の治世において、女奉行所が設置される事になった。 　享保の改革の一環として吉宗が大奥の人員を削減しようとした際、それに協力する代わりとして大奥を去る美女を中心…

　時代は乱世の中華、五胡十六国時代。名将・石勒が建国した後趙の統治下。 　そこには天竺（インド）で修行した超常パワーの僧侶・仏図澄さんがいた！ 　志怪（怪談）の皮をかぶったホラ…

　異民族の大反乱により中華が無法の乱世となった五胡十六国時代の初頭。 　名門貴族に、あわよくば皇室の後宮に嫁入りする事を夢見て、貧しくも必死に勉強を重ねた貧乏貴族の娘・小恬。 …

コミカルな三国志演義の第三部です。 英雄たちが命を懸けて、乱世を駆ける物語をご覧下さい。 ※三国志演義は長篇ですが、本小説の一話一話は短いので、気軽にサクサクお読みください。 …

レトロゲームプレイ日記（三国志）の参考資料として用意したものです。 「吉川英治文庫　三国志」は既に著作権が切れており、全文は青空文庫などで読むことが可能です。 抜粋部分は以下。…

江戸の町にある一膳飯や【天天】 主人の隼人とお江戸のビーナスの異名をほこる天ちゃんの恋ばな道場。 短編集です。幕末

　スクナビコナは高天原に住んでいる小さな神。 　しかしある日、いたずらが過ぎて高天原から追放されることに。 　そして『高天原のネズミの王子』チュルヒコとともに高天原からおわんの舟…

　遠い昔の豊(とよ)葦原(あしはら)中津(なかつ)国(くに)。 　老夫婦アシナヅチとテナヅチはすでに七人の娘をヤマタノオロチに生け贄(にえ)として差し出した。 　そして今さらに最…

　三国時代を統一によって終わらせた晋（西晋）は、八王の乱と呼ばれる内紛で内部から腐り、異民族である匈奴によって滅ぼされた。 　そんな匈奴が漢王朝の正統後継を名乗って建国した漢（匈…