「噛む」を含む小説

博也は何も持たない

自家製ベーコンは旨い。噛むほどにあふれる肉汁。咀嚼時に鼻から突き抜ける香しい薫香。これは、ベーコンづくりにはまっていた時に遭遇した猪肉と俺の物語。

「蛇が蛇を噛むとどうなるか、知ってる？」「毒蛇がってこと？」「そうそう。毒蛇どうしが喧嘩かなにかしたとして、相手を噛んだら」――提示されるのはふたりの会話だけ。Twitter投稿…

続きを書くつもりでしたが、なくなりました。そのような終わり方をする作品です。

　普段これほどまでに呑まないのに、すっかり泥酔してしまった私。 　ようやく家に戻って、妻と交わした短い会話。 　そして目が覚めると―― ※　※　※ 　記憶や思い出など、実に頼…

　いつものようにあやかし駄菓子屋を訪ね、気持ちよく壱花を蔑んで帰った冨樫だったが。 　次の日、職場でおのれのミスが発覚する。 「おのれ、風花っ。 　死んでもお前を頼り…

モチベーションの為に垂れ流す上澄の掌編。 興味を持っていただけたなら幸いです。

「てきっ…てきはほんにょうじ…ああっ、こんな大事なセリフ何で噛むんだ！」敵は本能寺にありと言いたい明智光秀が狙う本能寺で織田信長は、特製石窯ピザを焼いてパーティの真っ最中！「光秀…

ある日、日本はゾンビウイルスに汚染された。僕の通う学校も。 でも僕には関係ない。というのも僕はマッドサイエンティストの先輩にヴァンパイアにされたから。 しかも、ゾンビをヴァンパイ…

十央高校の獣化研究会は、特殊なガムを噛むことで動物に変身し、その生態や好きなポイントを研究する部活動です。ただいま部員募集中。動物が好きな方、変身に憧れてる方は、是非とも入って下…

お嬢様は４年に一度恋をする。そして、また恋をする季節がやってきた。

　血に汚れ、物言わぬ彼女の体を抱きしめる。 　その体から、温もりが失われて行く。 　今より更に人を憎む事になる、それは出会い頭の彼女の言葉。 こういうことだったのかと唇を噛む。 …

チョコレート嫌いの少女・目崎更紗（めざき さらさ）に、茶トラ猫のナゴがチョコレートをプレゼントしにやってきた！　……いやだから、あたしチョコレートなんて嫌いなんだってば。 という…

人魚をモチーフにしたショートショート。少年同士の友情物語ですが、少しひねくれています。

社会のしがらみから解放されどこまでも自由に。 漢（オトコ）たちは果てしない妄想（みち）を突っ走る！！ 　　　　！？ ↓前回の投稿↓ 『つい汚物を消毒したくなる系男子の私刑サ…

煮詰まったとき、 集中できないとき、 イライラしているとき、 何か噛むとよいという。 ガムだとか、煎餅だとか、爪だとか……。 そうだ、ネコを噛もう。 ネコに噛まれるのではな…

噛むこと、噛まれることでしか生きている実感を得られない睦月は、同性愛者の英と暮している。ある日睦月は飲み会の席で友人の彼氏である黒崎と出会う。彼は美しい八重歯の持ち主だった。その…