「ショートショート 桜」を含む小説

桜が咲いたかと思えば、散った。ネクタイを結んだと思えば、外した。

　咲来は４月8日、コロナ禍に生まれた。その年は桜が満開だった。そこから、つけられた名前だ。 幼稚園で咲来はまた一つ、恋をする。 小学生になると、また、恋をする。同時に、恋は一つ、…

桜をテーマにした小説投稿企画に応募した作品です。なんとなく思い浮かんだ情景を短編百合にしてみました。

和子は、７０才を過ぎたころから認知症を発症した夫、文一郎のいる老人施設の窓際に座っている。 窓の外には、桜の木の下で遊ぶ子供が可愛い。 そんな夫に、和子は話しかけるように独り言を…

祖父母の住む村には、青い花を咲かせる、不思議な桜があった―― 春休みを利用して訪れた、久しぶりの田舎。そこで、祖父から衝撃的な話を聞かされる。 青い桜の秘密とは。

雨上がりのとある日、残る水溜りを避けては坂を上っていく。 季節に線を引けるならば、それは果たしてどこになるのだろう？ 落とす視線や、見上げた先に、そうと知らぬうちに届いていた季節…

恋人のミアを亡くしたマツは、ミアと過ごした桜の木の下で聖夜を明かす。 マツの目の前にやってきた、奇妙なバスはミアを連れてやってきた。

冬と春の間にある人知れずの逢瀬（お題：出会いと別れ）

はじめましてのはずなのに、不思議と安心する人。 田丸絹子さんはヘルパーの山科さんと桜が満開、春の公園で花見をしています。 すると、ハット帽子を被った何とも紳士的な老人が、 「こん…

未来のお話ですが、それほどSFっぽくはありません。桜の季節に合わせて書きました。

ある小学校の、桜の枝が剪定される話。 即興小説リメイク作品（お題：子供の春 制限時間：1時間） リメイク前初出　2020/03/23 この作品は（pixiv/note/小説家に…

「写真を撮ってもらってもいいですか？」 　急に声を掛けられたことに驚いて振り向くと、少し恥ずかしそうにして顔をうつむき加減にしている少女がいた・・・・。 　無気力で外に出られな…

「なんで、『春は』なの？」 「そのままさ」 2分弱で読めます。 いろいろな解釈が出来るように作りました、

遠い昔。とある地方で、毎年、桜が散る頃になると発生する、謎の病が蔓延していた。悪くすると死に至る災厄で、村人が大勢亡くなった。 村外れの桜の大木に宿るという、万能の守り神に厄を祓…

何をするにも長続きしない私が、ある小説を読む。そこには『桜の樹の下には屍体がうまっている！』とあった。私はそれが本当なのか確かめたくなり、桜の木が生えている公園へ向かう。

【ショートショート】これは実際に起きた話です。あまりに印象的な話だったので、ぜひ読んでください。

光樹は、桃花と早く結婚しておけばよかったと後悔していた

住んでいる街の高台にある公園で、俺は桜の精と出会った。 数年前に書いたもので、つたない部分もありますが、 みなさまのこころに少しでも残してくださればと思います。 よろしくお願…