「この世 あの世」を含む小説

俺は知らない場所で目を覚ました。 混乱する記憶。 初対面なのに俺をよく知っている不思議な家主と、悪魔猫な同居人二名。 俺は無事に現世に還ることができるのだろうか。

【第一部：死告ノ赫イ糸】 ――それは最も脆く、最も強い、命を手繰る物語。 山形の地に伝わる口寄せ巫女の一族『オナカマ』。その末裔である青年・漆山紲は、心霊現象や都市伝説を相手取る…

短編です。我が最後の日はこんな香りの中に有りたいと… 終の里で暮らすシンディーは、幸せな終わりを考える。出来るだけ周りに迷惑をかけず、必要以上に人を悲しませず、あの世に向かえるよ…

女子大生の竹村伽耶は、ある日、通り魔に襲われるが、居合わせた中国から来た銀髪で左手が義手の少年「麟（りん）」に助けられる。 この世には、鬼や悪霊と呼ばれる「魔」という存在があり、…

わが子の喪失がくらい影を落とす夫婦。炎が照らす、幻想的な雪の夜道でふたりが出会った奇跡とは。ちょっと大人なビターテイストホラー。 【KAC20247】のテーマ「色」。 ※まつ…

あの世とこの世の境目にある妖怪たちのパラダイス・あやかし村は、今日も大騒ぎ！ 気が弱く、いつもオドオドしている死神ドロ。 彼は一目惚れした雪女に会えない苦しさに、あやかし村の川…

幽世と現世が曖昧になり、世界の理から外れてしまった地――“境界”。 この世のものでもあの世のものでもない現象が顕現し、異形が闊歩するその場所を、再び世界の一部へと取り戻すため、彼…

少年、雛が目覚めると、そこは「黄泉平良坂」というこの世とあの世の境目だった。 なぜ自分はここに？ もしかして自分は死んでしまったのか？ そこに現れた白髪の麗人、形代は告げる。 …

「おまえみたいな奴、かならず離縁してやるから」 東京の片隅、みどり深き山のふもとにその神社はあった。 神社の跡取りで、この世とあの世の境を守る「常野守」でもある高校生の少年・晴…

『もの思う種の世界』で亡くなった者がゆく、もうひとつの世界。それが『もの生む空の世界』この世とあの世の狭間にうまれた世界での空を走る鎮魂の空生講徒然という最後のツーリング。案内役…

「私」は仕事の用事でタクシーに乗りこんでいた──はずが、気づいた時には、何もない空間に立っていた。そこは「選別の間」。生と死のはざ間に存在する空間である。「私」を含め、そこにいる…

懐かしのブラウン管テレビ。懐かしのゲーム機。そして全く知らない美少女。 目を覚ますと「わたし」は出入り口の見当たらない知らない部屋の中にいた。この世とあの世の境だと言われ、混乱す…

三途の川を渡り切った死後の主人公花田は、神様研修センターのスカウト高木から神社の神様になるようにと勧誘を受ける。判断がつかないうちに神様研修を受けさせられて、次々に過酷な試練を経…

大学生の高野は、この世でもあの世でもない場所、「才太郎畑」に迷い込む。 現実世界へ戻ろうとする高野だが、「才太郎畑」には、 寂しがり屋の”都市伝説”たちが待ち構えていた。 「寂…

　霊感を持ち、あの世のことと、この世のことが同時進行している日々の、おかしな日記。 　もっと、簡潔に日々の記録を残しておきたいという、非常に私的なエッセイです。 　第三弾、20…

鬼隠し専門の探偵事務所を営む渡陽明は、大家代理の女子高生から持ち込まれる事件を家賃と引き換えにいやいや引き受ける。夕暮れの屋上遊園地で消えた少年と、忘れ去られた祠の関係とは――？…

　ここ、平安京には、人間が住んでいるだけでなく、物の怪も巣食っていた。 　逢魔時には、あの世とこの世の境が溶け、人間が物の怪に身を窶す事もあれば、物の怪が人間に化けて出てくる事も…

　この世とあの世の境目で、彷徨うことになった死者たちが、現世に残した未練を探して生前愛した者たちを見守っている。 　未だ生きている誰かのため、本当に伝えたい言葉を見つけたとき、た…

いよいよ、この世とあの世のはざまで「最終戦争」が勃発！ 養護施設という場所において、職員と児童というのは、 相携えて共に歩めるものなのか、 それとも、 対立する宿命にあるものな…