「あやかし 猫」を含む小説

「半透明の守護者、硝子と少女」の続きです。 続編（夏休み編 後半、わちゃわちゃ回？）を三月下旬に投稿し始められるよう、執筆中です！ 本作は「小説家になろう」さんでも、宙色紅葉とい…

昔、本姫という本好きのお姫様がいました。 そのお姫様のお墓の上に建てられた石碑に耳を当てると本を読んでいる声が聞こえると言います。 孝司達はそのお寺の近くの公園から誰もいないのに…

幼い頃から両親に期待されずに生きてきた僕は、人の熱を知らない。 熱に触れたいがために、いつからか、僕は人に触ってしまうのが癖になった。 その癖のせいで、色々な人をペタペタと触り、…

　高知県吾川郡仁淀川町。 　四万十川に続く清流として有名な仁淀川が流れるこの地には、およそ400年の歴史を持つ“寄相神社”と呼ばれる社がある。 　山間にひっそりと佇むこの社は仁淀…

　大正末期の東京。男爵家令嬢柏崎史緒は十六歳。女学校では優等生を演じ、下級生に憧れられるも、二大進路の職業婦人も家庭婦人もどちらか選べず、ご令嬢方にもなじめないまま最高学年になっ…

夢に誘い、精を吸う。夢女に襲われる事件が、宮島厳島神社で多発。 共通項は、付き合っていたカップル――彼女が夢女となり果て、消息を絶つこと。 そしてもう一つ、彼女達は初恋に囚われ、…

2020年の8月 それは、きっと楽しかったんだと思う。 好奇心は猫を殺す。 命の危険がある出来事だったけれど、どこか楽しかったんだ。 …

由緒正しき化け猫一族の娘である葵は調伏師の名家、冷泉家へと嫁ぐことになる。夫となるのは寡黙で無愛想な冷泉洸哉。息の詰まる猫質生活の始まりに絶望する葵は得意の変化術で三毛猫となって…

犬と猫が何かを見た

　飼い主を失って人を呪い、化け猫と化した長尾は、江戸の街に夜な夜な祟りを為し、数十年の時を経て、旧知の浪人に退治された。 　今世に転生した化け猫を拾ったのは、かの仇敵――。 （…

味覚のないため、両親から嫌われ、妻に浮気された男・政は祖父が亡くなり、その遺品を整理するために四国にある愛媛県松山へとやってきた。 【お前がいいとさ】と残された手紙 たどり着いた…

少年天瀬碧は、優しさが絶えず溢れるような町、霊猫町に住む平均的小学五年生。友達や家族に囲まれて日々を幸せに生きる碧はある日、肝試しに出かける。 そこで出会うのは幸せの裏側、その片…

活字が好物の猫（？）「ユキ」と、飼い主であるしがないライターの「僕」のお話。

いつの時代も、その多くはきっと 口いっぱいに飯をかきこめることに幸せを感じ 友人と他愛もない会話を楽しむことに 些細な喜びを感じているのだろうと思う。 けれど私はという…

　以前より五・七・五で俳句や川柳のように怪談あるあるを綴る〝怪句（※川柳が一時期「俳風狂句（略して狂句）」と名乗っていたのに倣い「俳風怪句（略して怪句）」）〟なるものを 『俳怪…

　猫目町三丁目のコンビニに来るお客さんから日々の糧を頂いて生活する猫ハネケの日常。中学生の風守結菜（かざもりゆいな）という道術士と共に、日夜、猫目町の夜のあやかしを退治している。…

俺は実は猫である。名前は紡。 とりあえず、暇潰しと何かよくわかんねぇけど むしゃくしゃするんで、人語の勉強ついでに誰彼構わず毒を盛っていくぜ！ ただの猫『紡』と、『化猫』。…

同じ日に生まれた少女・結と猫・グレイス。一人と一匹は、双子の姉妹同然に育てられた。外で遊ぶのも、食事も、お風呂も、全て一緒。「世界で一番グレイスが好き！」しかし人間と猫では、生き…

中学に入学したばかりのミチルは、学校生活がゆううつ……。 運動音痴でトロいミチルは、クラスメートの紗希ちゃんに、毎日イジられて、笑われているのだ。 「明日、学校に行くの、やだな…