「伝わるかな」を含む小説

濃い霧に包まれた村に暮らす、雪白と薔薇紅と呼ばれる少女たちの日常や、村に伝わるお伽話。 ついでに紛れ込む少女たちの作り話。 各話300文字程度の、1話完結型の断片集。

　希（のぞみ）は幼馴染の健（けん）に告白しようとして呼び出した。 　一方、健はどうして希に呼び出されたのか分からず、二人の思いはすれ違うことになってしまう。 　希の想いは健に…

困ったことがあれば『二番街』に行くといい。 そこには謎に愛された女がひとり。 今日も新たな謎に出会えるのを待っていた。 シャーロット・エイデン。それが、探偵の名前である。

「―――ねえ、私たちに言葉は必要？」 俺と彼女の関係。普通の幼馴染のはずだった。 猶予は五分。 その僅かな時間で俺は覚悟を決める。

最強にして至高。冷酷にして無比。従順にして高潔。人間の間でそう伝わるのは、天魔将軍が一人《瞬刻のヴィルヘルム》。これまでにステータスオールSSSの勇者達を一瞬で敗北へと追い込…

少し先の未来？ 高校生のピュアな恋の始めかた。 ーーー ※某Web小説サイトに投稿したものの、消化不良だったので大幅改定＆改題してこちらに公開させていただきます。

King gnuさんの「McDonald Romance」という楽曲が好きです。 胸を締め付けられるような切なさと儚さ、諦観のようなものが。好きなところをどう言えば伝わるかわから…

失敗した――カップ麺って全部熱湯三分だと思ってたから。ちゃんと蓋に熱湯五分って表示してあるのに。明記されてるのに。ここまでは計算通りだったのに。やばい。間に合わない。もうちょっと…

私と彼は放課後の図書室でしか会話をしない。 別にそうしようって決めてないけど、何となくそうなっている。 私は彼が好きだ。彼が私のことをどう思っているのかは知らないけど。 そんな彼…

正和3年(1314)晩春の頃。遠江国池田宿に立寄った“人狗”紀政綱（きの-まさつな）は、旧知の歩き巫女・麻乃に再会する。宿に住む武士から女の幽霊に関して相談を受けた政綱は、麻乃を…

　鎌倉時代末、正和2年(1313)9月。京都東郊の加茂河原で観月を楽しんだ京極為兼と従者達は、帰途を黒雲に変化する怪物に襲撃される。絶対絶命の危機を救ったのは、“人狗”紀政綱（き…

毎朝5分間の朝読には、楽しさと緊張が入り混じる。 たった300秒でも、君に何かが伝わることを信じて——。

進行中のプロジェクトも大詰め。 もうプロジェクト開始から三ヵ月が経とうとしている。 深夜のタクシー帰りもすっかり板についてしまった…。

二十年前の夏、私と綾ちゃんは自由研究課題で地元に伝わる影にまつわる逸話を調べていた。 当時子どもだった私は、そんなの大人の作り話としか思っていなかった。

鈴代ここねと鈴代つきねは、バーチャルシンガーユニット「ココツキ」として活動している姉妹だ。 二人とも歌うことが大好きで、現在音咲高校の軽音部に所属しながらYouTubeとニコニコ…

一章で一つのお題に取り組んでいるので、興味のあるどの章からもお読みいただけます。 現在、新型コロナウイルスの研究は目まぐるしいほどの進歩を日々見せています。しかし得られた情報は…

　弾き語りの好きな彼が腕をなくした。 　私は困惑するが命には別状はなかった。 　だが彼は弾き語りしかしない理由を言い別れを切り出す。 　私と彼の想いが伝わるラブストーリー

世界が今まさに終わろうとしていた。シェルターに入った俺と彼女は後5分、タイマーが0になるのを待つ身だった。 そんな時、彼女が俺に言ってきたのは「好きな人はいるの？」

あと5分だ……。

子をなくした青年が出会ったのは、不思議な赤子であった。 ユエと名づけられた少年は七つのまま成長せず、とある不思議な力を有していた。