「文学 少女」を含む小説

「はてなインターネット文学賞」応募作品。 チャットツールで、開発中のアプリ「文学少女」の公式アカウントと「お友だち」になった高校生・沙友里の物語です。

※後半から良識があり優しい人が読んだら心を痛める描写があるかもしれない。レイティングが必要か判断付きませんでした。 何かあればコメントまで下さい。 ※2021.11.はてなイ…

シエル・メイヤーズは没落した貴族の令嬢である。 シエルは天性のピアニストであり、そのピアノの音色を聴いた者は誰もが心を奪われた。 しかし、家計のため、政治のためにピアノを弾き続け…

自らがブスだと分かっている女子高生と、可愛い女子高生の話です。 多分この世の中のJK全員誰かの顔を羨んだことがある。2人のどちらかに、あなたもなっていると思います。

　ツイッターを開いてたら、嫌な記事が目に入って思わず、私はうげえと顔をしかめた。 　記事の内容は、私の知っているアーティストの炎上騒ぎ。 　昨日のアーティストの発言を発端に、…

「1いいねにつき1人、人を殺します」 少女が投稿した一つのツイート。 その投稿を嚆矢に、史上最悪の殺戮劇が幕を開ける。 ―――――――――――――――――――――――――――…

満月の夜だけ入れる屋根裏部屋で、少女とお月さんが紡ぐ儚い記憶のひとかけら。

これはある少女の、ただの初恋の物語。 一人の少女が、1歩歩みを進める。 それだけの物語。 読後、きっと夕焼けを見上げたくなる。 ※ここまでみてくれたあなた！ 初恋思い出…

【浅はかで幼稚で稚拙な麻衣子を隣で見守っているだけのことで、私は自身が「完璧な少女」であることを何度でも確認できる。たったそれだけの理由で私が麻衣子を唯一無二の親友に選んだことを…

「あの・・・・・・」 男子生徒は、ベンチの隣に居合わせた女子生徒のある『事故』に遭遇する。 僕は、あることを彼女に伝えようとするが＿＿＿＿＿＿ 雨上がりのバス停で出会った二人の…

「コマンド19＝＃HoPE、執行します」 　ONモニターに映った橙色の光に照らされた少女はそう宣言して、埃の積もった執行ボタンに手をかけた。

あたしの身体にはぽっかりと空いた隙間がある。物心が付いた頃からその感覚はずっとあって、その空っぽの隙間は成長するにつれ少しずつ大きくなっていって、次第にあたしは空っぽに飲み込まれ…

私は宇宙で満ちた金魚鉢を持っている。しかし宇宙に魅了された私のことを、母は軽蔑するような目で見ていた。 家に居場所はなく、金魚と私だけの世界が大好きだった。 しかしある日、妹が私…

そして、発砲音が鳴り響いた。 ＊ どうも皆さん、初めまして。そうでない方は再び拙作に足を御運び頂きありがとうございます。萩原稀有です。 カクヨムでの萩原の二作目になります…

十七歳の私が車掌を務めるロープウェイには誰も乗ってこない。私は家の近所の空き地から火星まで、ほとんど毎日朝夕一往復ずつの便でロープウェイを運行している。しかし火星には誰の家も学校…

女子陸上部、文学少女、カワイイの天才。全くタイプの違う3人が1人の先輩に恋をした。直接接触を図るもの、密かに思いを寄せるもの、友人に交際宣言をするもの、そのアプローチのしかたも三…

あらすじが必要なのは本当の人々だけだ。私やあなたは嘘つきなのでそんなものは必要ないだろう。黒こしょうが蒔かれた中央線に踊れない魚が笑うのは指より折りたい町が見えます。綿花の大切な…

山奥の断崖に面する老舗旅館「鯉苑(りえん)」。ほとんど人気もない迷宮のような建物と山道、そして深い湖。愛を失った3人の男女の魂の彷徨。 過去作「死よ、美しき天使よ」からSF要素を…

宇宙はターンテーブル式の電子レンジの中にあって、その中には地球といっしょに、太陽と月と、たくさんのきらきらした星たちと、それから十四歳の私がいた。私がなぜ電子レンジの中にいるかと…

ハーフエルフのスリーヴァは獣人について一つだけ信頼できる部分があると考えていた。いつの日か必ず人類に牙を剥くであろうその獰猛さへの信頼である。人類はきっと彼らに蹂躙されるに違いな…