概要
少女のひと夏
※後半から良識があり優しい人が読んだら心を痛める描写があるかもしれない。レイティングが必要か判断付きませんでした。
何かあればコメントまで下さい。
※2021.11.はてなインターネット文学賞で最終選考まで行ってました(88/2401作)
こういうの初めてなのでびっくりしました。たくさん読んで頂き本当にありがとうございました。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!平坦な戦場で僕らが生き延びること
作者さまがまだお若いのかな?鬱屈とした少年少女の一夏の物語。
端的に申し上げて最高でした。
異能が何なのか。
キーワードとしての異能を軸に、物語が展開していきます。
登場人物は皆、年齢相応に身勝手なんですけれども。
それがすごく良かったです。
圧倒的な閉塞感の中、主人公の優菜は旅に出ます。
けれども、SNSやメッセンジャーの存在が彼女を解放してくれない。また、優菜も出たいような出たくないような。心の揺れ動きがあるのです。
否応なしに大人になる非常に繊細な年頃。
そんな少年少女特有の変化を拒む気持ちが随所にちりばめられていました。一見、変化を受け入れているように見える土屋もどうなの…続きを読む - ★★★ Excellent!!!剥き出しの自我の、どこか擦り切れるような触り心地
高校生の少女たちの、日常だったり恋愛だったりの物語。
すごい。内容をどう説明すればいいやらわからないほど、すっかり圧倒されてしまいました。
説明文の通り壮絶な展開を含む、というのもあるのですけれど、それ以上にまず本文を読んでいるときの感覚が凄まじい。
彼女らの認識、平素の心のあり方そのものが、いちいちこちら(読者である自分)の感覚と摩擦を起こしてヒリヒリする感じが本当に最高でした。ただ読んでるだけで面白い……!
いざ読み終えてみると一貫した展開のようなものを感じるものの、それが読んでいる最中はどこかとりとめもなく感じられた、その主人公の語り口(というか、物事の認識、あるいは主…続きを読む