本作の魅力はなんといってもペンギン先生。先生は博識でありながらもコウモリが苦手、ある意味とても人間くさいのに、見た目は完全にペンギンです。すごくかわいいペンギン。
先生はサブカルにも詳しく、故郷を思ってセンチメンタルになることも。キャッチコピーにもなっている、ペンギン先生が『音楽に対抗して文学は文楽になりました』と語るシーンは印象的です。文学と音楽の関係性について、彼の独自の見解が示されています。
それにしても先生の講義はあまりにも魅力的なので、オープンキャンパスなどで体験講義を受けれないものでしょうか? 市民講座とか。語り手の『僕』が羨ましい、素敵な講義でした。