「見る」を含む小説

　ぽっかりと空いてしまった穴を埋めるモノは何だろう。

姫川楓はオタクである。 マイナージャンルにハマることが多く、そのため萌えやグッズの自給自足の癖がついていた。 そんな彼女は下手の横好きがこうじて作詞作曲までできてしまうのだけれど…

恋愛には３つの局面が存在するといいます。 彼の真実、彼女の真実、そして事実。 かように真実とは、見る人の視点でいかようにも姿を変えるものです。 そういう物語には、深みと重みが備わ…

あらすじは書きません。 しばらく逃げてました。故に理由も話しません。 ストーリーを整理するのに半年かかりました。 でも、どうしてもこれだけは完結させたかったんです。 最後ま…

夢月七海様主催 の「同題異話・十一月号」 お題『図書館暮らし。』で以前参加した作品です。 より多くの人の方の目に触れられないかと思い立ち タイトルを変更（旧・図書館暮らし。）し…

　五感の中の一つ、見るという感覚。 　今西眼科医院に集まった、目、視覚、見る事に纏わる奇譚。 ≪今西眼科医院i科受診希望される方へのご案内≫ 　見ている物がおかしいと感じま…

　『大人』への時間は、長いようで短い。まるで欠伸をするように大きく背伸びをすれば、もう後ろには【卒業】が待っている。 　きっと、そんな一瞬のように過ぎる世界を長い永久の時間に感…

　僕はティーカップを持ち上げる。水面は震えない。それは僕が贋(にせ)だから。つくられた人間だから。――ねえ、タリス、たとえ僕が君の世界の生き物でなくったって僕は君の子供だ。それだ…

「緒川が、待ってる気がしたから」 そう笑った彼の笑顔が蛍の儚い光のようで、私は少し泣きたくなった。

※物語は全てフィクションです。実在する人物、事件、団体などとは関係ありません。 ※犯罪やマナー違反など、反社会的・反道徳的な内容を含む場合がありますが、それらを助長・教唆する…

自分の手を下すことなく、誰かの不幸を見る。 そんな「シャーデンフロイデ症候群」になった主人公。 治療のために、人の不幸を見まくろう！！ ↓前回の投稿↓ 『並行世界でお部屋を…

ほぼ毎日総天然色の夢を見る。夢の中で旅をする。 うつくしい夢、おそろしい夢、わけのわからない夢。 捨て置くにはあまりに惜しいため、記憶する限りの記録。 ――夢見たらそのうち増…

――男は奪われ続けてもなお、求め続けた。 思考機械、通称ＴＭの普及により、非合理的・非科学的なものが否定された世界。思想犯罪捜査班に所属するレイジ・キドーは、奇妙な現場で死んでい…

不思議な夢をよく見る青年＿神宮寺時雨。 ある日その夢の中の人物とよく似た人物に出会うことになる＿。 運命の歯車なんて突然回り出すものだ。 その結末までの道のりに物語があるのだ…

　双子の少女であるエデとベル。彼女たちは生まれてからずっと、小さな部屋で生きてきた。 　彼女たちは外の世界を知らない。退屈だけど幸せな毎日を、二人は外の世界に想いを馳せながら過ご…

幼稚園の時に目の前で両親を殺された主人公の啓太（けいた）。 時が過ぎ小学生になったある日、啓太はいじめられている少女を見つけ助けるのだが......？ 心に傷を負いなが…

入学式の日から、時々不思議な夢を見るようになった。見たこともない世界で生きる、知らない二人の夢。 それは夢なのに、まるで現実みたいに鮮明で。 …どうして、こんな夢を見るようにな…

不思議な迷路に魅入られる、 心を閉ざした空想少女。 現実惑わす世界にて、 その目は何のユメを見る？ メルヘンティックでメランコリック、 誘うリアルとアンリアル。 日陰で夢咲く時を…

「さぁ、俺と異世界行こ！」 屋上に俺を呼び出してそういったクラスメイトの山本アクリ。 アクリによって半強制的に異世界に転生させたれた俺───神谷怜雄《れお》 そんな俺の転生した…

山の中の木々が生い茂る中にある、小さな橋。 何故か、そこに惹かれ… その夜から夢を見る。 小さな橋に人々の想いが、残っていて。 夢の中で、人々の想いが明かされていく。