「少し不思議より」を含む小説

毎日それなりに充実していた。あの日までは。 ある時突然音が聞こえなくなってしまった歌音。どうしてよくない事っていうのは次々と重なってしまうんだろう。気持ちが沈みそうになっていた時…

　宇宙開拓船団技術部所属、32歳独身のヴェントは、気が付けば17歳の記憶、17歳の体になっていた。一体僕の身に何があった？ 　戸惑いつつも、気のいい"親方"に使ってもらえること…

『人たらし』の異名を持つ主人公に好意を抱く同級生、転校生、留学生、異世界人、宇宙人、超能力者、年上、年下、その他諸々。そんな数ある魅力的なヒロインを（恋愛的な意味で）なぎ倒す普通…

『雨の国』で暮らす少女ライラは、妹のために『幻の青い花』を求めて緑の扉をたたく。 　扉のむこうは不思議な絵の具を作る工房だった。 　連載中「絵の具をひとさじ」本編の時間軸よりも…

【2021年6月25日（金）MF文庫Jより発売！】 唐突に未来の俺を自称する老人が現れ「ＪＣとメシを食いに行ってくれ!!」と懇願してくる。怪しい話に取り合わない俺だが、むりやり…

「幸運のイルカと出会えたら、【止まっていた片思い】が再び動き出す」 子供の頃から高校生の現在に至るまで、恋バナになると必ず話題として上がる身内ネタ。 そんな噂話に科学的根拠なんて…

絵本からなにか落ちてきた。見覚えがないそれはまさしく絵本の中から出てきたものだった。いろんな本からいろんなものを取り出して遊んでいたら、出てきてはいけないものが出てきたようだ。

今までにないバッテリーが発売された。話題になったそのバッテリーには、実は秘密があった。

朝の日課で日めくりカレンダーをめくっていた。めくってもめくっても紙が減らない。これはいったい。

記録再現士。それは膨大な記録を基に、その場を再現する職業。その中で淡々と仕事を進める僕は、ある日少し不思議な依頼を受ける―― ライトなSF短篇として書いた一作。

ヒトとは違う者たちが住む街で暮らす女子大生と、その周りの少し不思議な者たちのお話。 オムニバス形式で時系列を割と無視して進みます。基本読み切り。 怖かったり不思議だったり食べられ…

巡っていく季節と、変化していく人や町。 そんな中で、ずっと変わらない姿のまま、同じ時に囚われ続ける少女がいた。 主人公はその少女の時を動かすことは出来ないと知りつつも、ある時、ふ…

少年の祖父母が住む村の、少し変わった企画。 夏休みにその企画を手伝うことになった少年は、その日、一人の少女と出会う。 彼女と過ごす日々は、少年少女にとって甘美で、そして儚いものだ…

20歳の男子大学生、荒木優太は毎週水曜日に同じ電車になる女の子に恋をする。 しかし声をかけたその日に2人は事故にあい2週間前に戻ってしまう。 女の子と荒木優太は記憶を持ったまま、…

◯プロローグという名のあらすじという名の説明 「君はどう思う？」 文芸部の部長である先輩は、何かにつけて部員である僕に質問を振ってくる。 それは学校生活だったり、夢について…

大学生の私は、高校の同級生だった摩耶が、風俗店ばかりの雑居ビルへ入って行くのを目撃する。 容姿端麗でクラスの人気者だった彼女が、どうしてこのようなところで働いているのか気になった…

世界がモノクロのままでもいいと思ってた。

【暗室から出てくる先輩の顔は、ちょっとどころではなく面白い。顔全体をくしゃくしゃに縮めた出来の悪い梅干しみたいな姿を見るたび、私は心の中で「どうかこの人が一生誰からも恋しく思われ…

【ゆえに生まれた子どもは眼球を持たない。代わり、眼球が収まっているはずの空洞には無数のバクテリアの抜け殻がガラス玉のような塊となって埋まっている。薄水色に透き通るそれはこの世のも…